The BONEZ Tour「Woke」金沢EIGHT HALL

連日の猛暑が続く7月22日、The BONEZがTour「Woke」の21公演目となる金沢 EIGHT HALLでのワンマン・ライヴをおこなった。

The BONEZ

オリコン・ウィークリーチャート7位を記録した「WOKE」を提げ、5月の札幌公演からスタートしたツアーは、全国各地でソールド・アウト続出。
振り返れば、ワンマンツアーでは昨年の春に行われた「The BONEZ “SPRING OUT TOUR 2017″」以来、ツアーで言えばSHADOWSとのThe BONEZ × SHADOWS -Defend Your Style Tour 2017-以来のツアーである。しかも、「WOKE」のリリースまで、昨年は新曲のリリース(配信を除く)なども一切ない。
2016年の春にリリースされた「To a person that may save someone」以降、昨年からこのツアーまで彼らが何を生み出し、そして何を手にしてきたのか?その答えをあっさりと導いてくれたのは、やはりライヴ会場だった。

まず驚いたのは、金沢初のワンマンにしてソールド・アウトとなった本公演。
The BONEZを待つフロアには、いわゆる緊迫感というよりも、寧ろ高揚感や多幸感がせめぎ合いながら待ち望むBONER(The BONEZのファン)の姿がある。

また男女問わず、幅広い層に支持される彼らのならではだろう。親子で同じように待つBONERには、きちんとした環境を提供している。
ライヴハウスといえど、誰もが楽しめる空間を作ることに妥協しない、彼らのその姿勢さえも支持される理由の1つだと思う。

そんな会場のフロアで待ち構えるBONERを掻立てるようにSEのボリュームが上がり、メンバーが次々にステージに現れる。
今日のライヴへ自らを鼓舞するように互いに手を重ね、そして立ち位置に着くと、一瞬の静寂にJESSE(-vo./gt-)が優しく自らの声とギターで「Until you wake up」を奏で、T$UYO$HI(-ba-)、ZAX(-dr-)、NAKA(-gt-)も加わり、一気にボルテージが上がる。
「金沢の街で、みなさんが見たことのない奇跡を、全員含めて見せるのが We Are The BONEZ!」と高らかに宣誓し、「WOKE」からの楽曲を中心に次々と繰り出してゆく。

因みに、彼らはこれまでに所謂シングル曲(配信を除く)をリリースしたことがない。
シングル曲というのは、そのアーティストの存在を知るきっかけになることや、所謂”代表曲”と呼ばれるような曲が多いことは、誰もが感じているだろう。
何故、わざわざそんなことに言及したかといえば、The BONEZのどの曲を奏でていても、会場のすべての人が、その最後列まで一体となっているのだ。
それは、もちろんモッシュピットで身体中で発散する者から、楽曲のビートに身を委ねている者まで様々だが、要は少なくともこの会場にいる全員がBONEZのアルバムを手にし、聴き込んでいるという何よりの証拠なのだ。

1

2 3