THE SOLAR BUDOKAN 2014 IN SHIBUYA Vo.1 ~シアターブルック×TRICERATOPS~

2月17日、渋谷クラブクアトロで<THE SOLAR BUDOKAN>プロジェクト2014年第一弾、シアターブルックとTRICERATOPSによるツーマン・ライヴが開催された。

元シアターブルックのメンバーでもあった、DJ 吉沢dynamaite.jpがフロアを温める。
RCサクセション、サディスティックミカバンド、佐野元春、電気グルーヴetcとバラエティにとんだ楽曲をPlayし、本編前にも関わらず会場は熱気を帯びていた。

オーディエンスのハンドクラップに迎えられて登場したTRICERATOPSは、真っ赤に染まったステージへ黒のスーツで登場し、スタートに選んだのは「1000LOVE」。そのまま「WARP」へと演奏が続き、ファルセットのコーラスワークが会場に心地よく響き渡る。
「<THE SOLAR BUDOKAN>のライブハウスバージョン、vol.1です!」「通常のイベントだとやっても30~40分ですよ。でも今日は多めに時間もらってるんで!たっぷり、踊ってって下さい!」と、和田唱(Vo&G)のMCにオーディエンスも沸き上がり、「MADE IN LOVE」、「氷のブルー」、Creamのカバー「SUNSHINE OF YOUR LOVE」と、会場は熱狂に包まれる。

ギターをストラトに持ち替え、「ここらで新曲やっていいですか?」と語り出す和田。
「シアターブルックは僕達の最初の先輩で、あのエネルギーに当時は若さというか”尖り”が加わって怖いのなんのって!(笑)」と、本イベントのオーガナイザー、佐藤タイジとの思い出も語る。
そして新曲「ゴースト」へ。「ダークな雰囲気」と和田が語る通り、低音のギターリフで始まる同曲。伸びのあるハイトーンボイスが活きるメロディーも魅力的だ。

突如、アップテンポなビートを吉田佳史(Dr)が刻み始め、「準備はいいですか!?ARE YOU READY!?」と和田がオーディエンスを煽り、始まったのは「FUTURE FOLDER」。
煌くストロボがダンスチューンをさらに盛り上げ、”突き上げろ”の歌詞と同時にオーディエンスの腕が突き上げられる。
ステージ上が黄金色にライトアップされ、太陽の光となって降り注ぐかのような演出は、ソーラーエネルギーを使用している本イベントを象徴するかのうようで、疾走感溢れる楽曲のエネルギーと重なって、会場の熱気を加速させていく。

続いては林幸治(B)と吉田佳史(Dr)によるソロコーナー。TRICERATOPSを支え続けるテクニックの応酬は圧巻。
そして和田が合流し、「MILK & SUGAR」。ソーラー電源で鳴らされるサウンドは、まるで音符の一つ一つが主張してくる様な抜けのある音で、<THE SOLAR BUDOKAN>でしか体感できない音だと言える。

そして和田の「ここでサプライズを!」というMCで佐藤タイジが登場!共に「FEVER」を演奏する。
タイジのギター、コーラスが加わり、会場は粋な演出とノリの良いロックチューンに踊りまくる。
アウトロに差し掛かり、タイジと和田の情熱的なギター・バトルが繰り広げられていくその姿は、もはや二人のギター・キッズ。
最高に気持ちよさそうな表情でギターを掻き鳴らしまくる二人のギタープレイが、最高潮のフロアをさらに熱くする。

そして「最後、さらに来てくれますか!?」という言葉から始まったのは、こちらもアップテンポなロックチューン「トランスフォーマー」。
オーディエンスは腕を突き上げてそのビートに身を委ねる。
そして会場全体での合唱が、完璧な一体感をみせる。満足気な笑顔を見せ、手を繋ぎ礼をするTRICERATOPSの3人へ惜しみない拍手と熱狂が送られた。
最後に吉田が「次のシアターブルックを僕はとても楽しみにしています、一緒に楽しみましょう!」と締めくくり、シアターブルックへとバトンを渡した。

そして満を持してのシアターブルック登場。
沼澤尚(Dr)のドラミングで幕が開け、タイジのギターが軽快に響き渡る中、「ありったけの愛」が始まる。
オーディエンスから送られる手拍子の中、会場は一気に1つとなり力強い歌声が響く。
エマーソン北村(Key)がきらびやかなサウンドを乗せ、中條卓(Ba)のベースは沼澤のドラムと共に楽曲の心地よいグルーヴを支える。
まさに太陽の力と共に響き渡る、至上のサウンドである。

続いて代表曲「あふれ出すばかり」へと続く。後半のギターソロでは、情熱的にギターを掻き鳴らす。
ハイになったタイジの表情にオーディエンスも熱くなっていく。さらに間髪入れずにこちらも代表曲「ドレッドライダー」へ。
「Nothing but a peace sign,DREAD RIDER」と歌い上げるタイジに、オーディエンスもピースサインで応える。
“peace sign”で溢れる会場は<THE SOLAR BUDOKAN>という、本イベントを象徴する一幕だ。

MCをはさみ、「DJ 吉沢dynamaite.jp、知らん人もおると思うけどあの人ね、シアターブルックのメンバーだったんですよ」「吉沢もいるんだからスクラッチのある曲を」と語るタイジ。
そしてスクラッチプレイから始まったのが「悲しみは河の中に」。
続く「ノックしつづける男」ではスクラッチ・ソロも披露し、会場を沸かせた。

続くMCにて、オーディエンスからの「ロックスター!」との呼びかけに「確定申告はロックスターでやっております。」と返し笑いを誘うタイジ。
どこか温かな一体感が流れる中、故、忌野清志郎への想いを語り出す。「ロックンロールの殿堂に、この人を入れましょうよ。」「自由であることを守らんかったら、我々生きとる意味ないやん、と思うの。だからこの先輩の歌を歌いますわ。」熱いメッセージを伝え、ボブ・ディランの「I shall be released」忌野清志郎作詞ヴァージョンを奏でる。
優しく包み込むかのような演奏に、タイジの力強い声が「いつの日にか 自由に歌えるさ」「いつの日にか 自由を歌えるさ」というメッセージを増大させる。
音楽の”伝える力”を再認識させる演奏に、オーディエンスは聴き入っていた。

「今日はありがとうございました」最後のMCは、伝えたいメッセージに溢れていた。
「いつか必ず伝わると思う」
「俺が聞いてきた音楽は、”自由に生きろ”と教えてくれた」
「言いたいことを言わない人間になって欲しくない、子供たちにもそうなって欲しくない」
「ずっと喋ってるな俺、すんません」というタイジに、オーディエンスは歓声と拍手で応える。音楽によって繋がり、伝え合える空間がそこには出来上がっていた。

そして始まったナンバーは「まばたき」。心地よいミディアムナンバーが会場の一体感をさらに高め、「ドアを開け 一歩踏み出せ」という歌詞が、会場のオーディエンスの心に染みていく。
最後に、情熱的なギターソロで演奏を締めくくったシアターブルック。

ここで映像にて、<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014>が2014年9月27日、28日に開催されることが発表された。

その後、アンコールに応え登場したシアターブルック&TRICERATOPS。
演奏されたのは「もう一度世界を変えるのさ」。「FEVER」に続きこの曲でも和田とタイジのギターソロが交互に演奏され、会場の熱狂は最高潮に。
そして100%ソーラーで奏でられたこの日のライブは幕を閉じた。

その音の良さは言わずもがなではあるが、<THE SOLAR BUDOKAN>は「世界を変える」と信じてやまぬロックスターの生き様、そのメッセージを感じられる場所であり、「変わりゆく世界」を見せてくれる、聴かせてくれるライブである。
クリーンなエネルギーで奏でられる自由な音楽が、日本を変えていく、その歴史の目撃者になれるライブであるのかもしれない。

<THE SOLAR BUDOKAN>は終わらない。是非、その目で、その耳で、このエネルギーを体感して欲しい。

セットリスト
「THE SOLAR BUDOKAN 2014 IN SHIBUYA Vol.1」
2014年2月17日(月) @渋谷クラブクアトロ
■ TRICERATOPS
01. 1000Love
02. WARP
03. MADE IN LOVE
04. 氷のブルー
05. SUNSHINE OF YOUR LOVE
06. ゴースト
07. FUTURE FOLDER
08. HAYASHI&YOSHIFUMI GROOVE
09. MILK & SUGER
10. FEVER (w/佐藤タイジ)
11. トランスフォーマー
■ シアターブルック
01. ありったけの愛
02. あふれ出すばかり
03. ドレッドライダー
04. 悲しみは河の中に (w/DJ 吉沢dynamaite.jp)
05. ノックしつづける男 (w/DJ 吉沢dynamaite.jp)
06. I shall be released
07. まばたき
EN. もう一度世界を変えるのさ (w/和田唱)