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SIRUP、圧巻の無観客有料生配信ライブ「channel 02」終了

3月5日、SIRUPが無観客有料生配信ライブ「channel 02」をZepp Hanedaより開催し、PIA LIVE STREAM、LINE LIVE VIEWING、WOWOWオンデマンドにて配信した(アーカイブ放送は3月13日23:59まで)。

SIRUPが主催する企画ライブ「channel」は、「チャンネルが合う人たち(=仲間やリスナー)が集まる場」をテーマに、2019年12月に第一回目を開催。2020年は新型コロナウイルスの影響でツアーも中止となったため、この日の「channel 02」がSIRUPにとってはライブハウスにてフルバンド編成でのライブが約1年ぶりとなった。

そんな待望のステージにてSIRUPは、3月17日にリリースするニューアルバム『cure』に収録される新曲含む全20曲を披露。SIRUPのミュージックビデオやジャケットなどアートワーク全般を手掛けるmaxillaが本公演の演出も担当し、無観客生配信ライブならではの映像演出で魅せた。

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starRo(POPS研究会)がライブを行い、フロア(視聴者)を温めたあと、リアルタイムで次々と書き込まれていくコメント欄の期待感が最高潮に達する中、いざSIRUPが登場したのは、ステージ上ではなくフロアに置かれたテーブルに腰掛けて「Why Can’t」を歌うシーン。通常お客さんが入るフロアがこの日は空っぽであったため、フロア全体をステージにして、ソファや映像を投影できる白い壁、様々な種類の照明などいくつもの装置やセットをあちこちに仕掛け、ワンカットの中で「Need You Bad」、「Light」、「Ready For You」、ダンスエンターテイメントグループ・GANMIとコラボレーションした「MAIGO feat.Joe Heartz」など計6曲を続けて披露した。SIRUPの歌唱力、カメラ目線の表情、映像美、次はどんな演出が行われるのかわからないサプライズ感などが相まって、視聴者の高揚感は上がり続ける一方。無観客ライブであることを逆手に取って、アーティスティックな映像表現を作り上げることに成功していた。さらに言えば、社会問題や自分と他者との向き合い方について学び続けて、その学びをファンへシェアすることを大切しているSIRUPがカメラ目線で歌を歌うことには、ただ「1対1で歌を届けている感覚を演出する」といったこと以上の大きな意義や説得力が帯びていた。

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