
休憩をはさんだ第2部では、大きな花柄のスパンコールがきらめく白いワンピースで登場し、2002年のアルバム『My Pieces』収録の「LOVE-HOLIC」からスタート。第1部しかり、近年のステージでは歌われてこなかったナンバーが選曲されており、それらが新作収録曲と見事に調和しているのが印象的で、往年のファンには懐かしく、近年からのファンには新鮮な印象を与えるセットリストだった。
続けて、“タイトルからして、自分がこれまで通ってきた道を感じる”と話して高野寛作詞の「winter pupa」を、そして“「ヴァイオレット」に続いて素敵な曲を書き下ろしてくださいました”と話して川谷絵音サウンドプロデュースによる「カトレア」を披露。このところ原田は、伊藤ゴローとの鉄壁のタッグを主軸にしつつ、自分より下の世代のアーティストとのコラボレーションも果たしている。今回のsorayaや川谷絵音との作業にも“刺激を受けた”とMCで語ったが、それが近年の音楽活動の充実ぶりを示す一因でもあるのだろう。
さらに、90年代に原田のアーティストへの扉を開いた鈴木慶一プロデュースの「空と糸 -talking on air-」、「アパルトマン」を披露。さかのぼること32年前の1992年発表されたアルバム『GARDEN』に収録された「アパルトマン」は、鈴木慶一ワールド全開の独創的なメロディのナンバーだが、原田は新鮮に歌いこなしていた。本編最後は新作『カリン』収録の「インディゴブルー」。「銀河絵日記」、「冬のこもりうた」、「一番に教えたい」など、近年の原田の歌詞世界に欠かせない高橋久美子が作詞を手がけており、何気ない街の描写から日々の大切なものを伝えてくれる佳曲で、原田はそれを軽やかで芯のある歌声で表現した。

アンコールに登場した原田は、晴れやかな笑顔で“ファンの皆さんに今年最後に歌を届けることができたことに感謝します”と話し、1996年発表の「100 LOVE-LETTERS」を披露。本編は『カリン』の世界観をベースに、落ち着いた曲調のナンバーでまとめたが、最後に弾けるような明るいポップナンバーで締めくくった。バンドメンバーと共にステージ袖に消えてからも観客の拍手は鳴りやまず、原田は一人で再び登場。“今日は皆さんの笑顔が観れて嬉しかったです。また元気で会いましょう”と挨拶してステージをあとにした。
L’ULTIMO BACIO Anno 24
『カリン』リリース記念 原田知世 Special Live
2024年12月17日(火) 恵比寿The Garden Hall
<セットリスト>
1. 朝に
2. 雨音を聴きながら
3. 燃える太陽を抱いて
4. うたかたの恋
5. My Dear
6. セレンディピティ
7. Hello
~休憩~
8. LOVE-HOLIC
9. winter pupa
10. カトレア
11. 空と糸 -talking on air-
12. アパルトマン
13. インディゴブルー
Encore
14. 100 LOVE-LETTERS
原田知世(vocal)
伊藤ゴロー(bandleader, guitars) 佐藤浩一(piano, keyboard) 鳥越啓介(bass) 能村亮平(drums)
角銅真実(percussion, chorus) 伊藤 彩(violin)
写真: (c)三浦憲治
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