Brian Wilsonの元妻、音楽出版権の売却を巡って裁判を起こしたことが明らかに

Brian Wilson

ビーチ・ボーイズの結成メンバーであるブライアン・ウィルソンの最初の妻であるマリリン・ウィルソン・ラザフォードは、ビーチ・ボーイズの楽曲のロイヤリティに関して最近ブライアン・ウィルソンが結んだ契約を受けて訴えている。

ブライアン・ウィルソンは昨年12月にユニバーサル・ミュージック・パブリッシングと音楽出版権を巡って5000万ドル(約60億円)の契約を結んだことが報じられている。当時はこの契約について明らかにされていなかった。

1964年から1978年までブライアン・ウィルソンと結婚していたマリリン・ウィルソン・ラザフォードはこの件を巡ってロサンゼルス最高裁で2月に訴えを起こしており、3月25日に連邦裁判に移されている。

マリリン・ウィルソン・ラザフォードはユニバーサル・ミュージック・パブリッシングに売却された音楽出版権のうち少なくとも670万ドル(約8億円)分がさらに自分のものだと主張しており、過去7年間にブライアン・ウィルソンが支払う必要のあったロイヤリティの詳細を求めている。

ブライアン・ウィルソンとマリリン・ウィルソン・ラザフォードは1981年に離婚について合意しており、“California Girls”、“Wouldn’t It Be Nice”、“Good Vibrations”など、結婚している間に書いた170曲の音楽出版権の50%を元妻が所有することで合意している。

ユニバーサル・ミュージック・パブリッシングとの契約でマリリン・ウィルソン・ラザフォードには1100万ドル(約13億円)が支払われたが、アメリカの著作権法における著作権の譲渡や使用許諾をした場合に著作権所有者は35年後に譲渡や利用許諾を一方的にやめることができるという終了権も売却していることから670万ドルを求めている。

当初、ブライアン・ウィルソンは「すべての問題を解決」するために330万ドルを提示したが、マリリン・ウィルソン・ラザフォードはその2倍が支払われるべきだとして2月に訴訟を起こしている。

マリリン・ウィルソン・ラザフォードの権利の取り分については揉めていないものの、ブライアン・ウィルソンの弁護士は離婚が成立した1981年以降30年以上にわたって著作権を取り戻すことができなかったため、マリリン・ウィルソン・ラザフォードに終了権から得られる利益はなかったと主張している。

「これは結婚の間にブライアンが書いた曲の『著作権終了権』をめぐるブライアンと元妻のビジネス上の争いです」とブライアン・ウィルソンの弁護士は米『ローリング・ストーン』誌に語っている。「この申請により我々は単にこの争いを連邦裁判所で解決するよう求めているのです。これ以上のコメントはなく、提出した書類で分かってもらえると思います」

マリリン・ウィルソン・ラザフォードの弁護士やユニバーサル・ミュージック・パブリッシングはこの件についてコメントを出していない。

昨年11月、ブライアン・ウィルソンは6年振りとなるソロ・アルバム『アット・マイ・ピアノ』がリリースされている。

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