King CrimsonのパーカッショニストだったJamie Muirが享年82歳で逝去

Jamie Muir

キング・クリムゾンのパーカッショニストだったジェイミー・ミューアが亡くなった。享年82歳だった。

訃報は友人にしてバンドメイトだったビル・ブラッフォードによって現地時間2月17日に発表されている。ビル・ブラッフォードはフェイスブックで次のように述べている。「ジェイミー・ミューアが本日2025年2月17日にUKのコーンウォールで兄弟のジョージの傍らで亡くなった」

死因については明らかになっていない。

ロバート・フリップはインスタグラムでジェイミー・ミューアに追悼の意を表している。「ジェイミー・ミューアは音楽だけでなく、私の思考に大きな影響を与え続けてくれた。素晴らしくて、ミステリアスな人物だった。1972年のキング・クリムゾンにおける5人のメンバーでもジェイミー・ミューアは最高の信頼性と存在感と人生経験の持ち主だった。素晴らしい飛翔を、達人ジェイミー・ミューアよ」

https://www.facebook.com/billbruford/posts/pfbid0aVj2qXx289kaLgxRmTSXvaa2SMV5ZzuXg5jS9G1kNGh9QSdSB14CtWh2Gx1jWR4l

ジェイミー・ミューアは1972年から1973年まで在籍していたキング・クリムゾンの活動で最もよく知られており、1973年発表の通算5作目となるアルバム『太陽と戦慄』への参加していることで知られている。

ジェイミー・ミューアは1942年にエディンバラで生まれ、エディンバラ芸術大学で学んだ後、プロのジャズ・トロンボーン奏者として1960年代にロンドンに移り、その後パーカッショニストに転向している。

ロンドンではザ・ミュージック・インプロヴィゼーション・カンパニーといった即興グループに参加して、デレク・ベイリーやエヴァン・パーカーといった偉大なミュージシャンと共演している。

1972年夏に電話でロバート・フリップからキング・クリムゾンへに誘われたジェイミー・ミューアはドラマーのビル・ブラッフォード、ベーシストのジョン・ウェットン、ヴァイオリン奏者のデヴィッド・クロスと共に新ラインナップを構成することとなっている。

わずか1年後、『太陽と戦慄』がリリースされた数日後にジェイミー・ミューアは突如キング・クリムゾンを脱退して、スコットランド南部の修道院に移り、仏教僧としての生活を追求することとなっている。

1980年に音楽活動を再開させたジェイミー・ミューアはデレク・ベイリーやエヴァン・パーカーのアルバムに参加しており、1983年にはイギリスのインディペンデント映画『ゴースト・ダンス』のサウンドトラックにも参加している。1990年に再び音楽活動を止めたジェイミー・ミューアは絵画に専念することとなっている。

1991年のインタヴューでジェイミー・ミューアはフリーフォームな作曲を好む理由について次のように語っている。「集団による即興音楽が20世紀において最高の形態の一つだと思っているんだ。なぜなら、ラディカルだからね。知的な形ではなく、ライヴとして聴かれるべきなんだ。他の多くの音楽は呆れるほど知的なものになっているからね」

ビル・ブラッフォードはソーシャル・メディアでジェイミー・ミューアについて次のように述べている。「何年も前の一緒にいた短い期間で仕事の面でも人間的な面でも急激に影響を受けることになった。その影響は半世紀経っても忘れられないものだ」

「素敵なアーティスティックな人物で、やさしさの中に子どもっぽさがあった。おそらくその下にはダークな一面もあったんだと思う。ランカシャー州プレストンで木曜日の雨降る夜に口からカプセルの血を流しながら狼の毛皮のジャケットを着て、PAスタックをよじ登り、ステージのドラムキットに鎖を投げつけていた時にそんな一面を垣間見ることができた。ロバート・フリップも惜しくもいなくなってしまったと言う人物の一人だろう」

「知り合えたこと、短いながら、そのパワーを持つ人物の恩恵を受けられたことは特権だった。正直に美しい人物だったと言えるかもしれない、そんな人だった。大いに惜しまれることになるだろう。さようなら、ジェイミー」

キング・クリムゾンについては昨年の11月14日に作詞家であるピーター・シンフィールドが亡くなっている。享年80歳だった。

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