Slayerのマネージャー、ツアーから引退することにしたバンドの決断について語る

Slayer

スレイヤーのマネージャーであるリック・セールスは近い将来のうちにバンドの再結成が実現しそうな「気配はまったくない」と語っている。

スレイヤーは銘打ったフェアウェル・ツアーの最後の日程を発表しており、ツアーは現地時間11月30日にロサンゼルスのザ・フォーラムで行われた公演で最終日を迎えている。

今回、『ロサンゼルス・タイムズ』紙との新たなインタヴューでリック・セールスは次のように語っている。「(再結成が実現しそうな)気配はまったくないね……ツアーを眠りにつかせようとしているんだ。(今後のプロジェクトについては)いくつかアイディアはあるにせよ、まだ何も決めていないんだ」

「今の彼らは終わりに向かうことで頭がいっぱいになっているからね。想像するに、気持ちに訴えかけることだろうしね。自分にとってもそうだよ……彼らはすごく長くやってきたわけでね。それで『オーケー、これで十分だ』と言うことにしたんだ」

「僕としてはジェリー・サインフェルドと重ね合わせてしまうよね。最も人気の番組をやっていた時にやめたわけでね。バンドの決定を尊重するよ。こうしようとしたら、こうなるわけだからね」

リック・セールスは先日、バンドがフェアウェル・ツアー後も存続していく可能性を示唆しており、今回の発言はそれに続くものとなっている。

「マスライヴ」によるインタヴューのなかで、リック・セールスは次のように述べている。「このバンドは常にその誠実さというものをたくさん示してきたわけでね、そのなかには続いていくこともあるよ」

彼は次のように続けている「彼らがツアーを止めるという決断をしたことは十分に理解しているよ。それはバンドの終わりを意味するものではないんだ。僕は常に『頂点にいる時に止める』ということなんだと考えるようにしていて、彼らはそういう決断をしたんだ。金稼ぎのためにやっているわけではないんだよ。そうした観点から私は彼らの決断を理解しているし、彼らは正しい選択をしたと思っているよ」

スレイヤーは11月8日に映像作品『ザ・リペントレス・キロジー~ライヴ・アット・ザ・フォーラム』がリリースされている。

本作は2部構成の作品で、『ザ・リペントレス』からの3曲のミュージック・ビデオを基調とした短編映画『ザ・リペントレス・キロジー』が収録されているほか、第2部として2018年8月5日にホームタウンのロサンゼルスはザ・フォーラムで行われた公演をフルで撮影したライヴ・アット・ザ・フォーラムが収録されている。

『NME』は短編映画『ザ・リペントレス・キロジー』についてレヴューで次のように評している。「映画の最後に収録されているコンサートの映像を観れば一目散に駆け出したくなるかもしれないが、スレイヤーのように呻いている存在はこの世に2組として存在しないことを思い出すことだろう」

「もしも『ザ・リペントレス・キロジー』」が本当にスレイヤーの終焉を意味しているのであれば、スレイヤーのいなくなった世界は間違いなくマシなものになるであろうが、同時に退屈な世の中になってしまうはずだ」

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