エミネムは第92回アカデミー賞授賞式にサプライズ出演した理由について明かしている。
エミネムは日本時間2月10日に開催されたアカデミー賞授賞式で映画『8マイル』のサウンドトラックに収録され、2003年に歌曲賞を受賞した“Lose Yourself”を披露している。
そのパフォーマンスはレオナルド・ディカプリオやブラッド・ピットから喝采を受けたものの、なにかのアニヴァーサリーがあるわけでもなく、パフォーマンスを行う理由について疑問が寄せられていた。
エミネムは『ヴァラエティ』誌に対して2003年の授賞式で断ってしまった機会を取り戻すためだったと説明している。
「当時、やる機会を逃した後にクールなものになっていたかもしれないと思うようになったんだ」と彼は語っている。
「当時は受賞するチャンスなんてないと思っていたし、アカデミー賞の数週間前にグラミー賞授賞式でザ・ルーツと一緒に“Lose Yourself”をやったところだったからね。いいアイディアだと思わなかったんだ。それに当時は俺も若かったから、ショウが理解してもらえるものにならないと思っていたんだよ」
彼は次のように続けている。「でも、受賞した時、『クレイジー』だと思ったんだよ。出席もしなかったのに受賞したわけでね。俺にとっては本物の賞なんだと思ったんだよ。すごく自分にとってリアルなものになったんだよね」
2003年の受賞の瞬間を逃したことに後悔はあるかと訊かれると、エミネムは次のように答えている。「後悔したかは分からないけど、受賞した事実に衝撃は受けたよね。当時、アカデミー賞を獲るなんて考えもしなかったし、候補になったことでも混乱していたからね。キッズにとってアカデミー賞は縁遠いものだったんだ」
2003年の出演を断ったのはパフォーマンスに検閲がかかるためだったという噂についても彼は否定している。
一方、今年のアカデミー賞はオスカーの歴史で初めて外国語映画である『パラサイト 半地下の家族』が作品賞を受賞している。
『パラサイト 半地下の家族』は監督賞、国際長編映画部門、脚本賞も受賞している。