プリンスの遺産管理団体とレガシー・レコーディングスは長らく廃盤となっていた『レインボー・チルドレン』や『ワン・ナイト・アローン…』を再発することを発表している。
プリンスにとって2020年のフィジカル・リリースということでは第1弾となるこのリリースは2001年〜2002年の作品をリリースするもので、4月17日に発売となる。
『レインボー・チルドレン』はプリンスの通算24作目となるアルバムで、最初にNPGミュージック・クラブを通してリリースされ、2001年11月20日に正式リリースされている。NPGミュージック・クラブで流通していた音源を除くと、プリンスが1993年に自身の名前をシンボルに変えて以来、初めてプリンス名義でリリースされた作品となっている。メジャー・レーベルを通さずに自主でリリースした初の作品ともなっており、今回はCDと特殊クリスタル・クリア盤LP2枚組でリリースされる。
プリンスの通算25作目『ワン・ナイト・アローン…』はNPGレコードより2002年5月14日にリリースされた作品で、いくつかの楽器を除けば、プリンスが鍵盤と歌唱だけで制作したアルバムとなっている。人気曲の“U’re Gonna C Me”やプリンスにとって大きな影響を受けたジョニ・ミッチェルのカヴァーである“A Case Of U”が収録されている。
この2枚のアルバムの間に行われたツアーから初の公式ライヴ・アルバム『ワン・ナイト・アローン…ライヴ!』も再発されるほか、同作のボックスセットに入っていた『ワン・ナイト・アローン…ザ・アフターショウ:イット・エイント・オーバー!』も単独の作品としてリリースされ、どちらもアナログ盤でのリリースは初となっている。
加えて『ワン・ナイト・アローン…』、『ワン・ナイト・アローン…ライヴ!』、『ワン・ナイト・アローン…ライヴ-ザ・アフターショウ:イット・エイント・オーバー!』ほか、2002年のライヴを収録した『ライヴ・イン・ラス・ヴェガス』をコンパイルした5枚組『アップ・オール・ナイト・ウィズ・プリンス』は初のリリースとなる。豪華48ページに及ぶブックレットが封入される予定で、初回生産限定盤のみスリップ・ケースに格納されての発売となる。