ナイン・インチ・ネイルズは新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受けて、「孤独を感じさせない」ために2枚のアルバムをサプライズで発表している。
トレント・レズナーとアッティカス・ロスはYouTubeチャンネルとオフィシャル・サイトで『ゴースツV:トゥギャザー』と『ゴースツVI:ロカスツ』を公開しており、世界各地で外出制限が続くなか結束のメッセージを寄せている。
ナイン・インチ・ネイルズはメッセージで次のように述べている。「友人たちへ、刻々とニュースが厳しくなっているなか、失望のどん底と稀な希望との間で揺れ動いている自分たちがいると思う。何度も刻々と事態が変わっている。一人でいるほうが好きな反社会的なタイプとして自認しているとしても、繋がりの力と必要性を認める状況となっている」
「聴くにしても考えるにしても創作するにしても音楽はいいことも悪いことも乗り越える手助けをしてくれる。そのことを念頭に、正気を保つ手段として夜を徹して『ゴースツ』のアルバムを完成させることに決めたんだ」
「『ゴースツV:トゥギャザー』は大丈夫だと思えるような時のもので、『ゴースツVI:ロカスツ』はそう、理解してもらえるはずだよ」
「作ってよかったし、公開できてよかったよ。音楽には常に世界で孤独を感じさせないところがあるんだ。みんなにとってもそうであることを願うよ。覚えておいてほしいのは全員が共にこの状況にあって、過ぎ去るということだよ」
「またすぐに会えるのを楽しみにしているよ。知的であって、安全に、お互いのことを気にかけてくれ。愛を、トレント&アッティカス」
Anybody out there?
New Nine Inch Nails out now. Ghosts V – VI. Hours and hours of music. Free. Some of it kind of happy, some not so much.https://t.co/Q7VZ1z8gFi— Trent Reznor (@trent_reznor) March 26, 2020
先日、トレント・レズナーは「Beats 1」のゼイン・ロウとのインタヴューでソングライティングのパートナーであるアッティカス・ロスと共にいち早くバンドの新作に取り掛かりたいと思っていると語っていた。
「俺たちは日々、どれだけナイン・インチ・ネイルズの新作に取り掛かりたいと思っているかについて話しているよ。取り掛かれないからこそ、そういう思いが募っているんだと思うんだけどさ。というのも、俺たちは映画音楽に取り組んでいるからね」
トレント・レズナーは次のように続けている。「毎日、こう思うんだよ。『どうしたら取り掛かれるだろう? これを取り下げるわけにはいかないのに』ってね」
「不満が溜まれば溜まるほど、素晴らしい空間が生まれると思っているんだ。もう一度、停滞せずに、前身しようとしている感じがなお再びあるんだよ」