ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーは新たなインタヴューでリル・ナズ・Xがヒット曲“Old Town Road”で自身の楽曲をサンプリングしたことについて初めて語っている。
ビリー・レイ・サイラスが参加したリル・ナズ・Xによる“Old Town Road”は今年、全米シングル・チャートでの1位の最長記録を樹立しており、同曲にはナイン・インチ・ネイルズの2008年のアルバム『ゴースツ I-IV』に収録されている“34 Ghosts IV”がサンプリングされている。
米『ローリング・ストーン』誌による新たなインタヴューの中でトレント・レズナーは次のように語っている。「自分の曲が他のものに変えられているのを初めて聴く時には、いつもぎこちなさを感じるんだ。というのも、それは何らかの形で自分の中から誕生したものであるわけでさ」
彼は次のように続けている。「冒涜されたように感じるんだよ。分かるだろう? その後で、そうした気持ちがなくなって、別の何かに生まれ変わっているということに気が付くんだ。ジョニー・キャッシュ(が2002年にナイン・インチ・ネイルズの“Hurt”をカヴァーしたこと)は素晴らしかったしね。とても嬉しいことだよ」
また、トレント・レズナーは“Old Town Road”について「言うまでもなくキャッチー」だとして、同曲のことが気に入っているかについては明白にしていないものの、「頭から離れなくなっていることは確かだ」と語っている。
トレント・レズナーは“Old Town Road”が2019年のカントリーミュージック協会賞にノミネートされたことをきっかけに自身の楽曲が同曲にサンプリングされていることを知ったという。
リル・ナズ・Xとビリー・レイ・サイラスによる“Old Town Road”は今年のカントリーミュージック協会賞でミュージック・イベント・オブ・ザ・イヤー賞にノミネートされており、同曲にソングライターとしてクレジットされているトレント・レズナーとアッティカス・ロスも合わせてノミネートされることとなっている。