ラヴィ・シャンカールがザ・ビートルズのギタリストであるジョージ・ハリスンに楽器の弾き方を教える貴重な映像が公開されている。
ラヴィ・シャンカール・ファウンデーションによってBBCを通して映像はラヴィ・シャンカールの生誕100年を記念して公開されている。
ジョージ・ハリスンはラヴィ・シャンカールについて「ワールド・ミュージックのゴッドファーザー」と評しており、ロンドンとニューヨークでは生誕100年を記念したイベントも予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で中止されている。
公開された映像はジョージ・ハリスンに楽器の弾き方を教える様子やラヴィ・シャンカールのパフォーマンス映像が使用されている。
映像はこちらから。
https://www.bbc.com/news/av/world-52233961/rare-ravi-shankar-footage-released-to-mark-centenary
映像の中で娘のアヌーシュカ・シャンカールは次のように語っている。「様々なカルチャーや世代の人々がシャンカールという名前を知っています。数十年間にわたって、その一族の名前はアーティストとしても文化の面でもインドを有名にすることになりました」
アヌーシュカ・シャンカールは今回の映像がこの不安定な時代に希望と刺激を与えるものになればと次のように述べている。「多くの人が高い自己を目指し、前向きさや希望、平穏を持つことで、変化を起こしてもらえればと思います。アートは人々が素晴らしい価値を持つことを手助けしてくれるものです」
ラヴィ・シャンカールは心臓弁の置換手術を行った後、2012年に92歳で亡くなっている。その後、ラヴィ・シャンカールはグラミー賞の特別功労賞生涯業績賞を受賞しており、ノラ・ジョーンズを含む娘たちが賞を受け取っている。
受賞時にノラ・ジョーンズは次のように語っている。「この賞を非常に彼が喜んでいることが私たちには分かります。彼のことを惜しんでます。彼は音楽で呼吸し、音楽に生きていました。彼は朝食のテーブルでもリズムを叩き出し、私にもやらせました。私はいまだにそれを習得しようとしています。彼の代わりにこの賞を受け取ることを私たちは嬉しく思います」
一方、ジョージ・ハリスンによるマテリアル・ワールド・ファウンデーションは新型コロナウイルスによるパンデミックが続くなか、必要な救済と治療を供給するチャリティ団体に50万ドル(約5350万円)を寄付している。
1973年にジョージ・ハリスンによって設立されたマテリアル・ワールド・ファウンデーションは現地時間3月26日にミュージケアーズCOVID-19リリーフ・ファンド、セイヴ・ザ・チルドレン、国境なき医師団に寄付することを発表している。