今年2月にハリウッドで限定公開され、第78回ゴールデングローブ賞にて俳優部門2部門のノミネートを果たした話題作『THE MAURITANIAN(原題)』が、『モーリタニアン 黒塗りの記録』という邦題で10月29日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開することが決定、本編内の貴重かつ重要なシーンを捉えた場面写真を解禁した。
このたび解禁となった場面写真でも注目なのが、レジェンダリーハリウッドミューズであり、2度ものオスカーに輝く演技派ジョディ・フォスターとイギリス映画界のホープであり、日本での人気も高い俳優ベネディクト・カンバーバッチが初めて対峙するシーン。大海原を背景にしたおしゃれなカフェでの談笑場面かと思いきや、実は悪名高きグアンタナモ収容所近くにある米軍施設がその舞台だ。
9.11同時多発テロのテロリスト勧誘担当者と疑われるモハメドゥ(タハール・ラヒム)の代理人となり、グアンタナモ収容所での不当拘束を訴えるナンシー弁護士(フォスター)。一方のスチュアート中佐(カンバーバッチ)は9.11テロで友を失い、モハメドゥへの“正義の鉄槌”を望むアメリカ政府から起訴を厳命されている。法律家としての立場も信条も相反する二人が、美しいロケーションと柔らかな表情とは裏腹に、お互いの主張を言い合い、バチバチと火花を散らす緊張感あふれるシーンになっている。
フォスターとの初共演についてカンバーバッチは、興奮冷めやらぬ様子でこう回想する。「彼女は信じられないほど素敵な人だ。愉快だし、一緒に仕事がしやすく、とにかく楽しい人なんだ。もちろん『今自分は、ジョディ・フォスターと共演してるんだ…』と一ファンとしての気持ちもあったよ。どうしたってそういう気持ちになってしまうよね。彼女の作品を見て育ってきたんだから。そんな人と共演することで、ものすごくいろいろなことを学べる。すごく頭が切れるし、常に、さりげなく演技を変えていた。嬉しくてたまらない勉強だったよ」。
モーリタニアン 黒塗りの記録
監督:ケヴィン・マクドナルド『ラストキング・オブ・スコットランド』 『消されたヘッドライン』
出演:ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバ―バッチ、タハール・ラヒム、シャイリーン・ウッドリー、ザッカリー・リーヴァイ
原作:モハメドゥ・ウルド・スラヒ「モーリタニアン 黒塗りの記録」(河出文庫)
2021年/アメリカ/英語/129分/ドルビーデジタル/カラー/スコープ/5.1ch/原題:THE MAURITANIAN/G/字幕翻訳:櫻田美樹
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ © 2020 EROS INTERNATIONAL, PLC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式Twitter(@kuronuri_kiroku):https://twitter.com/kuronuri_kiroku