大反響を呼んだ『ゲット・アウト』(17)、『アス』(19)のプロデューサー、ショーン・マッキトリックが新たに放つパラドックス・スリラーが『アンテベラム』という邦題で2021年秋にTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開することが決定、悲劇の始まりとなる不気味な少女との遭遇シーンを解禁した。
ヴェロニカ(ジャネール・モネイ)が乗っているホテルのエレベーターに乗り込んできたのは、古風なドレスを身にまとった少女。二人きりの密室で少女の存在が気になったヴェロニカは気さくに話しかける。しかし少女は自分の唇に人差し指を当てて「シー。喋ると怒られるわよ」警告を発する。幼女特有の無邪気さだと気にせず「あら?喋ると怒られるの?わかったわ」とそのノリに合わせるヴェロニカだったが、その直後、その少女が散歩させるように引きずっているものを見てギョッとする。それは首に紐が括られた人形だった…!
少女はヴェロニカと同じ49階でエレベーターを降りるが、忽然と姿を消す。風変りな少女との邂逅にうすら寒いものを感じながらも、自室へと戻っていくヴェロニカ。しかし閉まるドア越しに見えたのは、長い廊下の先で佇み、ヴェロニカを意味ありげに見つめている先ほどの少女だった。
薄暗いホテルの長い廊下に、現代的とは言えないドレスを纏った無表情の不気味な少女。ここから始まる悲劇を予告するかのような演出から思い出されるのは、不気味な双子少女の登場が惨劇のファンファーレとなるスタンリー・キューブリック監督作『シャイニング』(1980年)だろう。これは単なる名匠&名作へのオマージュなのか?それともヴェロニカの行く末を暗示する大きなヒントなのか?レッドラム!レッドラム!アンテベラム!アンテベラム!…韻も踏んでいる!?
アンテベラム
出演:ジャネール・モネイ、エリック・ラング、ジェナ・マローン、ジャック・ヒューストン、カーシー・クレモンズ、ガボレイ・シディベ
脚本・監督:ジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツ
原題:ANTEBELLUM/2020年/アメリカ/英語/106分/カラー/スコープ/5.1ch/
日本語字幕:大西公子
配給:キノフィルムズ
提供:木下グループ ©2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:antebellum-movie.jp
公式Twitter:@antebellum_jp #アンテベラム