第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され<カンヌ・サウンドトラック賞最優秀作曲家賞>を受賞し、その他各国の映画祭で数々の受賞&ノミネートを果たした『LETO -レト-』が、本作の本編映像を解禁した。
解禁となった本編映像は、イギ―・ポップの名曲「パッセンジャー」をバスの乗客たちが歌うシーンで、その映像と音楽に合わせて、遊び心満載のポップなアニメーションが施されている。
ロケットやヘルメット、惑星や人工衛星などが散りばめられた、宇宙をイメージしたようなその空間は、規制にがんじがらめになった80年代当時のソ連の息苦しさを象徴しているかのようだ。そんなバスから降り損ねたヴィクトルは、天井から抜け出して自由を求めるように、宇宙服を脱ぎ捨てて手探りで進んでいく。シーンに合わせて歌い手が入れ替わる様子はまるでミュージカルだが、ポップなアニメーションが施された映像演出はまるでミュージックビデオのようだ。
モノクロの実物世界にアニメーションが施された映像は、斬新かつユニークで、でもどこか懐かしさもある、そんな不思議な感覚をもたらしてくれる映像となっている。
また、著名人から、音楽愛あふれる絶賛コメントが到着!
到着したコメントは以下の通り。
私達の日々はこんなにもドラマチックだ。
どこからどこへ向かうでなく、わけなどなく全ての瞬間が愛に満ちている。
世界のきらめきに人の心の揺らめきが光と影を与えて音楽が生まれる。
美しい映画だった。
――KUMI(LOVE PSYCHEDELICO)
モノクロームの中のカラフルな世界
カラーの中のモノクロームの世界
どちらもロックンロールだと思う
――チバユウスケ(The Birthday)
80年代ソ連の伝説的ロック・バンドKINOのヴィクトル・ツォイの成長を描きながら、文化統制下のアンダーグラウンド・ロック・シーンに西側のロックが蠢き、自由への希求が瑞々しく息吹く。モノクロとカラーを行き交うスクラッチされる映像に、現代ロシア社会の暗喩が宿る。
――中川敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)
手描きのポスターや歌詞を写したノートに宿る抑えきれない英米ロックへの思いに心を打たれた。揺れる心理をさざなみのように描きつつも、メタなコミック感をコラージュするやんちゃなセンスと純真な音楽が秀逸。
――直枝政広(カーネーション/ Soggy Cheerios)
人は歌い、恋をし、踊り、祈り、自由と希望と求めた…『LETO』はロシアの”Summer of love”。美しくてチャーミングでエネルギーに満ちた、この夏いちばんのサプライズ。
――野宮真貴(シンガー、エッセイスト)
あまりにも愛おしすぎる異次元のロック映画。違う惑星のようなソ連のロックコミュニティの、実話とフィクションが入り乱れる手法的にも斬新な物語は、マーク・ボラン、デヴィット・ボウイなどが全く違うオーラで輝き出す。忘れてたロックの本当のしなやかさ、美しさを思い出し、欧米のロック映画をはるかに凌ぐ感慨をもたらす。
――サエキけんぞう(作詞家・アーティスト)