ブルース・スプリングスティーンは5億9000万ドル(約670億円)の収入で2021年に全米で最も収入を上げたミュージシャンとなっており、その収入の大半は原盤権と音楽出版権の売却によるものとなっている。
この数字は米『ローリング・ストーン』誌によって報じられたもので、元『フォーブス』誌の編集者であるザック・オマリー・グリーンバーグは収入上位のミュージシャン10人のうち3人以外はカタログ音源の売却が絡んだものであることを指摘している。
ブルース・スプリングスティーンのソニー・ミュージックとの契約は5億5000万ドルに及ぶもので、史上最高金額での売却となっている。これによってソニー・ミュージックはブルース・スプリングスティーンの20枚のオリジナル・アルバム、300曲の楽曲、7枚のEP、23枚のライヴ音源の権利を所有することになる。
昨年11月に最初に報じられた時はブルース・スプリングスティーンは自身の作品の原盤権と音楽出版権を3億5000万ドルで売却しようとしていると言われていた。
売却時にその価格は5億ドルと報じられたが、ザック・オマリー・グリーンバーグは5億5000万ドルという数字について「公文書を調べて、契約について直接知っている個人にインタヴューする」ことで得られたものだと述べている。
残りの4000万ドルは昨年の夏に26公演を行ったブロードウェイ公演の収入やバラク・オバマ元大統領とのコラボレーション・プロジェクトである書籍とポッドキャスト『レネゲイズ:ボーン・イン・ザ・USA』によるものとなっている。
ブルース・スプリングスティーンに続くのは4億7000万ドルの収入だったジェイ・Zとなっている。その収入の多くは元々5600万ドルで買収したタイダルをツイッターの創業者のジャック・ドーシーに売却した3億200万ドルで構成されている。