デヴィッド・ボウイはイギリスで21世紀に最もアナログ盤を売り上げたアーティストとなっている。
1月6日までの集計でデヴィッド・ボウイは2000年代に58万2704枚のアナログ盤を売り上げており、他に50万枚以上のセールスを上げているのは53万5596枚のザ・ビートルズのみとなっている。
『ミュージック・ウィーク』誌のアナリストであるアラン・ジョーンズによれば、2020年代もデヴィッド・ボウイとザ・ビートルズがアナログ盤の売上でトップに立っており、デヴィッド・ボウイが13万4237枚、ザ・ビートルズが11万3613枚となっている。2021年のみの売上ではザ・ビートルズの58567枚、テイラー・スウィフトの56917枚に続いて、デヴィッド・ボウイは53181枚で3位となっている。
しかし、デヴィッド・ボウイは2020年、2021年の2年間ではリイシューの戦略が成功を収めてトップに立っている。
デヴィッド・ボウイは2000年にレコーディングした未発表作『トイ』が最新の全英アルバム・チャートでも大きなフィジカル・セールスによって5位にランクインしている。『ミュージック・ウィーク』誌はライノ・エンタテインメントが『トイ』の6枚組の10インチ・ボックスセットを120ポンドで989セット発売したため、売上金額は大きなものになると述べている。
『トイ』の今週のセールスは7400枚で、アナログ盤の売上のほか、5851枚のCD、240枚分のダウンロード、304枚分のストリーミングが含まれている。
デヴィッド・ボウイの75回目の誕生日の1日前となる1月7日にリリースされた『トイ』はフィジカル・フォーマットでは最新の週で最大のセールスを記録している。
デヴィッド・ボウイは最新の全英アルバム・チャートのトップ40に3枚のアルバムがランクインしており、昨年末に50周年を記念して発売された『ハンキー・ドリー』は31位にランクインしており、2081枚のアナログ盤のセールスで、アナログ盤では最新週の最大のセールスとなっている。
ランクインしている3枚目のアルバムは2016年にリリースされた『レガシー』で、38位から19位へと順位を上げており、生誕75周年に際して1年ぶりの高順位を記録している。
イギリスにおいてアナログ盤の市場はほぼ15年連続で成長を続けており、2021年は発売遅延の問題があったにもかかわらず、ここ30年で最大のセールスを記録している。
アメリカでは2021年のアルバム・セールスのうち、38.3%がアナログ盤によるものとなっていて、フィジカル・セールスの50%以上を占めている。