キッスのジーン・シモンズはロシアによるウクライナ侵攻を受けて起きている現在の紛争について自身の見解を語っている。
ジーン・シモンズはアメリカの陸空軍生活品販売サービスの「チーフ・チャット」にゲスト出演して、ロシアによるウクライナ侵攻について語っている。
「世界というのはいつだって善良な人がいれば、邪悪な人もいる。勇敢にも屈することもなく、会話を煽ろうとしないでいるウクライナの人々に思いを馳せているよ。というのも、プーチンが常軌を逸しているのは明らかだからね。ワシントンD.C.に友人がいて、その人と話をしたんだけど、ウクライナに行くことを聞かされてなかったロシアの若い兵士たちにも同情している。ただの軍事演習と言われていたんだ。まったく準備ができていなかった人もいるんだ」
「シンプルな答えはない。しかし、核を持てる国は限られているにせよ、アメリカという抑止力がなかったら、世界は違うものになっていたはずだ。なにしろ残念ながら、私たちが交渉している相手は専制君主の独裁者で、他者に自分たちの意志を振りかざす人物だからね」
「非常にやわらかい言葉を使っているつもりだけど、つまり言いたいのは自分たちの求めるもののために大量殺戮を行う人たちということだよ。残念ながらプーチンはそうしたクラブに入ってしまった。平和的な結末になることを願っているよ。それまではプーチンとオリガルヒの奴ら全員を罰するためにあらゆることをすべきだ。でも、その副産物としてロシアの罪のない人々も物価の上昇やルーブルの急激な下落という不利益を被ることになる。つまり、1人のクソ野郎がやりたいことをやってしまっために誰もが苦しんでいるんだ。悲惨なことだよね。どう対応すればいいのか分からないよ」
「でも、ウクライナの軍隊と勇敢な人々は素晴らしいね。世界で最も強力な政権の1つが行き詰まりを感じていて、力を発揮できないんでいるんだ。ウクライナの人が屈しないからね。彼らは諦めないだろう。核兵器や軍事力ではなく、ロシアが大敗すると好機だよね。ドアからドア、建物から建物、そういった戦いをしなければならないわけでさ。ロシアが勝利することはないよ」
ウクライナはロシアのプーチン大統領が2月24日に侵攻したことを受けて、ロシアとの国交を断絶して戒厳令を発令している。
ロシアは今回の行動についてウクライナの侵略ではなく、「特別軍事作戦」だと主張しているが、世界中から多くの非難を呼んでいる。
人口4400万人のウクライナはロシアとEUの両方に隣接しており、ロシアはNATOやEUといったヨーロッパの制度を受け入れようとするウクライナの動きに長い間抵抗してきた。プーチンは30カ国からなるNATOに加盟しないこと、ウクライナが非軍事化して中立国になることを保証するよう要求している。