U2のボノとジ・エッジ、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョンなどのアーティストがグローバル・シチズンによる新しい活動「スタンド・アップ・フォー・ウクライナ」に参加している。この活動は「難民救済のための世界最大のソーシャル・メディアを使った運動」と評されており、ウクライナの人々を支援して支持するメッセージが公開されている。
この活動は4月9日にカナダのジャスティン・トルドー首相と欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長によって誓約サミットが開催されることに先立って行われている。ウェブサイトによると、グローバル・シチズンは、「フラッシュアピールの一部である国連機関、および(ウクライナ)地域の30以上の草の根組織に資金を提供する世界中からの寄付」のために、数十億ドルを集めることを目指していた。
「ウクライナや世界中の難民が今、私たちの助けを必要としている」と、スプリングスティーンは4月8日、ハッシュタグ「#StandUpForUkraine」を付けてインスタグラムで共有したビデオ・メッセージで述べている。「Eストリート、そしてグローバル・シチズンのみんなと一緒に、ウクライナのために立ち上がり、世界中で避難している人たちのために立ち上がりましょう。誰もが安全で人間らしい生活環境を手に入れる権利があるのですから」
ボノとエッジはU2の2000年発表のアンセム曲“Walk On”のアコースティック・バージョンを披露している。「ウクライナの勇敢な人々は言いようのない暴力と不当な侵略に直面しながら、自分たちの、そして私たちの自由のために戦っているのです。400万人以上の人々、そのほとんどが女性と子どもで、命からがら逃げ出さなければならなっています。これはアイルランドとほぼ同じ大きさの人口です」
「私たちは、この紛争が展開されているウクライナの人々の苦しみを目の当たりにして、打ちのめされています」とエルトン・ジョンは投稿の中で述べている。「20年前、私たちはエルトン・ジョン・エイズ基金を通じて、ウクライナでHIVとともに生きる人々の意識を高め、支援を提供することを約束しました。彼ら、そしてさらに多くの人々が、これまで以上に私たちの助けを必要としているのです」
その他にも、パール・ジャムのエディ・ヴェダー、オジー&シャロン・オズボーン、セリーヌ・ディオン、ド・ホット・チリ・ペッパーズなどがこの活動への支援を表明している。
それぞれの投稿はこちらから。
「スタンド・アップ・フォー・ウクライナ」はウクライナ難民を支援するためにここ数週間で立ち上げられた数多くの活動のうちの1つとなっている。先週はピンク・フロイドが28年ぶりとなる新曲を発表し、ウクライナへの人道的支持を表明している。また、ウォー・チャイルドは現在進行中のロシアとウクライナの紛争で被害を受けた子どもたちのための支援活動を目的として、ポール・マッカートニー、デヴィッド・ボウイ、コールドプレイなどの作品を再リリースしている。
一方、ポーティスヘッド、アイドルズ、ビリー・ノーメイツは、ブリストルのO2アカデミーで5月2日に開催されるウォー・チャイルドの特別コンサートへの出演が発表されている。寄付金はすべてウクライナの危機に展開され、英国政府からの同額寄付は何百万人もの子どもたちが紛争からの保護を必要とするイエメンに送られる。