巨匠ロマン・ポランスキー監督最新作『オフィサー・アンド・スパイ』を、6月3日(金)より全国公開、本予告が解禁された。
この度解禁された本予告では、スパイの罪を被せられたドレフュス大尉と彼の無実を裏付ける衝撃の真実を知ってしまった一人の将校ピカール中佐が、あらゆる手段で隠蔽を謀る巨大国家権力に抗い、正義のために命懸けの逆転劇に挑む姿がサスペンスフルに描かれている。
ナレーションは、NHKの長寿番組「その時歴史が動いた」のキャスターでおなじみの松平定知さんが務めた。
これまで知られざる歴史の物語をドラマティックに伝えてきた松平さんの重厚なナレーションと相まって壮絶なドラマを期待させる予告編が完成。群がって怒号を浴びせる群衆や銃声といった不穏な描写に、法廷で取り乱すドレフュスの姿、窮地に追い込まれていく絶体絶命の中、ピカールがとった一発逆転の賭けとは!?
本作は、本年の日本の大学共通テストにも出題されるほど歴史的に有名なドレフュス事件を題材にしているが、その詳細はあまり知られていない。これまで描かれてこなかったピカールというひとりの将校の視点で事件を描く物語は、歴史のターニングポイントの新たな視点にスポットをあて、「その時」に至るまでの経緯や、関わった人々のドラマを掘り下げている。さらに詳細に描かれる「文書改竄」や「証拠捏造」といった巨大権力による衝撃の隠蔽は、近年の日本にも通じる出来事であり、この事件が決して過去の出来事ではなく、現代の社会にも通じる物語であることを伝えている。
予告の解禁にあたり、ナレーションを務めた松平定知さん氏から本作への熱いコメントが到着した。
松平定知さん(京都芸術大学教授)コメント
毎日、人が人を殺している。子供たちの上にミサイルが堕ちる―――「それは敵のデマ」と一方の当事者は言う。
19世紀末。無実で収監されたドレフュス大尉を救うため奔走するピカール中佐は、苦境の中でこう呟き、自らを奮い立たせる― 「事実は変えられない」! そして、、、。
オフィサー・アンド・スパイ
監督:ロマン・ポランスキー 脚本:ロバート・ハリス、ロマン・ポランスキー 原作:ロバート・ハリス「An Officer and a Spy」
出演:ジャン・デュジャルダン、ルイ・ガレル、エマニュエル・セニエ、グレゴリー・ガドゥボワ、メルヴィル・プポー、マチュー・アマルリック他
2019年/フランス・イタリア/仏語/131分/4K 1.85ビスタ/カラー/5.1ch/原題:J’accuse/日本語字幕:丸山垂穂 字幕監修:内田樹
提供:アスミック・エース、ニューセレクト、ロングライド 配給:ロングライド 公式サイト:longride.jp/officer-spy/