Suede、来たる新作からのリード曲「She Still Leads Me On」をライヴで初披露した映像が公開

Suede

スウェードは来たる通算9作目となる新作『オートフィクション』について語り、ニュー・シングル“She Still Leads Me On”をライヴで初披露した映像が公開されている。

スウェードはニュー・アルバムをリリースすることを5月24日に発表しており、ストリーミング配信されたブリュッセルのライヴで新曲を初披露している。

2013年発表の『ブラッドスポーツ』、2016年発表の『夜の瞑想』、2018年発表の『ザ・ブルー・アワー』という3部作に続く新作『オートフィクション』は意識的に削ぎ落としたサウンドを求めたとブレット・アンダーソンは語っている。

「どのアルバムもある程度、前作のリアクションになるんだよね。同じ方向性を続けたいとは思わないんだ」とブレット・アンダーソンは『NME』に語っている。「立ち返って、もう少し生々しく、もう少し怒りがあって、もう少し危ういものを作りたかった。『オートフィクション』は僕らのパンク・レコードで、誇りに思っているんだ」

彼は次のように続けている。「バンドが進化していくと、楽しむには新たな方法を探さなければならないんだ。客もバカじゃないから見透かすんだよね。自分のやっていることに退屈すると、客も退屈する。自分のパロディーや模倣じゃなく、自分のバンドたらしめているものを違う方向で見つめなきゃいけないんだ。微妙なバランスなんだよね」

ブレット・アンダーソンは“She Still Leads Me On”が感情的名面でアルバムの幅広さの中心にあると語っている。「メロウから怒りまでダイアルがあるとして、この曲は中心にあるんだ。曲を書いた時にアルバム全体を要約していることというのがあるんだよね。それは素晴らしいサウンドでね。すごく原始的な曲で、原始的なアルバムになっているんだよ」

“She Still Leads Me On”は20代前半の1989年に亡くし、葬儀にも行けなかったほど打ちひしがれた母親についての曲となっている。「アルバムの大半は自分の抱える混乱、悩み、落ち度についてのものとなっている。その多くは過去を掘り返したもので、曲の一つで母親について語ることがそうした考えを深堀りすることになったんだ」

「アルバムでは50代の自分として正直に語ろうとした。もう20代のふりはしないようにした。自分が頭で対処している現実のつらい部分を考えようとしたんだ」

ブレット・アンダーソンは次のように続けている。「『オートフィクション』は自伝のような形の半分回想録で、半分フィクションなんだ。書いた曲がすべて半分半分だったし、アートもすべて半分半分になった。アーティストとしての体験があり、その体験を改ざんしたものもあるよ」

スウェードは『カミング・アップ』の25周年ツアーの最後で新曲をライヴ初披露している。「素晴らしいツアーだったんだけど、一章の終わりなんだ。最後の日に新曲を演奏するのは象徴的だと思ったんだよね」

「正直、何年か新曲を演奏するのを切望していたんだ。『カミング・アップ』は楽しかったけど、振り返ることしかできないわけでね。常に前を向く必要がある。それがスウェードの鼓動となっているんだよ。新曲を書いて、アルバムを作る。それが朝起きる理由だし、自分の矜持になっているし、それが鼓動を速くしてくれるんだ」

『オートフィクション』はノース・ロンドンのコンク・スタジオで、長年のコラボレーターであるエド・ビュラーと共にレコーディングが行われている。エド・ビュラーが手掛けたデビュー・シングル“The Drowners”は30周年を迎えている。「『オートフィクション』は30年で最も生々しいアルバムだね。“The Drowners”の30周年とそれが重なるのは興味深いね。そういう一周回った感じはいいことだし、色んな意味で近いエネルギーがあるんだ」

「若者の傲慢さで失ったものや、それを埋め合わせたもの、そして30年間ライヴをやってきたことがいろんなことを教えてくれた。30年間、こういうことをやっていると、立ち戻ることのできる不思議なナイーヴさというのもあるんだ。ピカソのような画家が洗練されていって、歳を重ねてから原点回帰するような感じでね。自分のやっていることで原始的なものを探すことで、それは長い道のりになることがあるんだ」

その即効性の高いサウンドに反して『オートフィクション』は完成までかなりの時間がかかっている。2018年発表の『ザ・ブルー・アワー』直後から取り組んだものの、完成したのは今年2月だった。その期間には新型コロナウイルスのパンデミックが含まれるが、ブレット・アンダーソンは「それを取り上げたアルバムじゃないよ」と語っている。

「ある意味よかったよね。人前を離れて、曲を書き、それを削ぎ落とさなければならなかったから。曲を書くのが好きだし、それが今も自分のしていることなんだ。取り憑かれているんだよ。死ぬまで書くことを止めないと思う。自分の一部なんだ。歳を取るにつれてどんどん難しくなるけど、正しい音程が見つかると、より満足できるんだよ」

新作『オートフィクション』は国内盤を含めて9月16日にリリースされることが決定している。

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