スウェードは来たる通算8作目となる新作からの最初のオフィシャル・シングルとなる“Life is Golden”のミュージック・ビデオが公開されている。
ミュージック・ビデオの監督はマイク・クリスティーが務めており、マイク・クリスティーは1993年にロンドンのクラップハム・グランドで行われたスウェードと映画監督のデレク・ジャーマンによるライヴの映像も撮影している。
ミュージック・ビデオは、1986年に起きたチェルノブイリ原子力発電所の事故によって現在は無人となっているウクライナのプリピャチで撮影されている。
マイク・クリスティーはミュージック・ビデオについて次のように語っている。「これは何十年も前に起きた災害にまつわる悲劇についてではなく、人類によって取り残された荒廃した光景を包む人生の止めようがない力を描いているのです。この楽曲は、そびえ立つ黄色い木々たちにが覆う、ひび割れたコンクリートの街に抜群に合わさると感じたのです」
“Life is Golden”については来たる新作『ザ・ブルー・アワー』からの最初の「オフィシャル」シングルだと説明されているが、新作からは他に2曲が既に公開されており、“The Invisibles”と“Don’t be Afraid if Nobody Loves You”がそれぞれ今年の6月と7月に公開されている。
『ザ・ブルー・アワー』は、2013年にリリースしたカムバック・アルバム『ブラッドスポーツ』から始まり、2016年の『ナイト・ソウツ』に続く3部作の3作目にして最終章の作品となっている。『ザ・ブルー・アワー』は9月21日にリリースされる。
新作について、ブレット・アンダーソンは以前『NME』に次のように語っている。「かなりダークで厄介なキャラクターだと言えるね……子供時代の恐怖というテーマがその多くを占めていて、あらゆる点で不愉快なものになっているんだ。スウェードは不愉快なものであるべきなんだよ。それこそがスウェードのようなバンドの存在意義だと思うんだ。愉快なものにしようとしたところで、それがハマることはないんだよ」
彼は次のように続けている。「僕らはスウェードという世界の住人である必要があって、それってすごく感じのいい場所ではないんだ! 不法投棄されたゴミが田舎道に散らばった、高速道路沿いの田園風景のような場所なんだ。金網のフェンスが張り巡らされていて、そこには腐敗したアナグマの死体が転がっているんだ」
バンドは10月12日のロンドンのイベンティム・アポロでの公演を含むヨーロッパ・ツアーに10月に乗り出す予定となっている。