“第三帝国”にかかわった市井の人々の証言を記録したドキュメンタリー『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』が8月5日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほかにて全国ロードショー。ルーク・ホランド監督のメッセージ映像が解禁した。
この度解禁されたメッセージ映像では、14歳の時に自身がユダヤ人で、祖父母をホロコーストで失ったことを知ったホランド監督が「母は生き延びた罪悪感から、私たちには何も言わずユダヤのルーツを伝えなかった」といい、「祖父母の運命を深く知るためこの作品を作るという旅に出た」と本作を制作するきっかけについて語っている。
何百人ものドイツ人たちと向き合いインタビューを行ったホランド監督は「戦時下のベルリンでしたことを老婦人に尋ねたら“頼まれれば何でもしたわ”と言った」と明かし、「加害者側からこの問題を語れる証言者は大勢いるはずだ」と確信。
膨大なインタビューを敢行し、本作を完成させた直後に癌で亡くなった。「説明は許しではない、恐るべき犯罪の実態を明らかにすることなんだ」と本作に込めた想いを語っている。
映画『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』は、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほかにて公開中。
ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言
監督・撮影:ルーク・ホランド/製作:ジョン・バトセック、ルーク・ホランド、リーテ・オード
製作総指揮:ジェフ・スコール、ダイアン・ワイアーマン、アンドリュー・ラーマン、クレア・アギラール/アソシエイト・プロデューサー:サム・ポープ
編集:ステファン・ロノヴィッチ/追加編集:サム・ポープ、バーバラ・ゾーセル/音楽監修:リズ・ギャラチャー
2020年/アメリカ=イギリス/ドイツ語/94分/カラー(一部モノクロ)/ビスタ/原題:Final Account/字幕翻訳:吉川美奈子/字幕監修:渋谷哲也/ナチス用語監修:小野寺拓也 https://www.universalpictures.jp/micro/finalaccount/
配給:パルコ ユニバーサル映画/宣伝:若壮房 ©2021 Focus Features LLC.