ザ・リバティーンズのドラマーであるゲイリー・パウエルはザ・リバティーンズやニューヨーク・ドールズでの活動の際にモリッシーから何度か無視されたと語っている。
ザ・リバティーンズでドラムを担当してきたゲイリー・パウエルはモリッシーがキュレーションを手掛けた2004年のメルトダウン・フェスティバルに出演したニューヨーク・ドールズにもドラムで参加していた。ゲイリー・パウエルは『NME』による新たなインタヴューでモリッシーについて「失礼だ」と感じたと語っている。
ゲイリー・パウエルはメルトダウン・フェスティバルの他の出演者で覚えているのはモリッシーだけだとしながらも「愚か者」だと述べ、自分を無視したことを謝罪することはなかったと述べている。
ゲイリー・パウエルは以前から話していたモリッシーがやりとりをしなかったことについて謝罪はあったのかと訊かれて、「ないよ」と答えている。
「メルトダウン・フェスティバルの2日間、僕と話すことはなかった。彼はステージの上に来て、ニューヨーク・ドールズの全員と言葉を交わしたんだけど、僕を完全に無視したんだ。その後のミート&グリートでも僕のほうを見向きもしなかった」
彼は次のように続けている。「『NME』でザ・リバティーンズとしてモリッシーとの写真撮影をした時も彼の隣に立っていたんだけど、僕と話してくれることはなかった。バンドの他の全員とは話をしたのね。彼が唯一僕に言ったのは不機嫌そうに『メキシコ』と言っただけで、それも指輪がどこ製かを訊いたからだった。彼は僕に本性と本音を見せてきたんだ。それは対処するのも面倒なくらいの無視だった」
『NME』ではモリッシーの担当者にコメントを求めている。
インタヴューでゲイリー・パウエルはセックス・ピストルズのファンの前で演奏した時にナチスの敬礼を受けたとも語っている。
2002年にザ・リバティーンズは再結成セックス・ピストルズのオープニング・アクトを務めたことがある。
「覚えているのは演奏している時にセックス・ピストルズのファンにナチスの敬礼をされたことだけだよ。激怒して、あいつらを蹴り飛ばしたかったよ。楽しいものではなかったね。人種差別的な面が自分に向けられて、誰も立ち上がってはくれなかった。セックス・ピストルズは何もしてくれなかったよ」
ゲイリー・パウエルは次のように続けている。「根に持ってはいないけど、もしザ・リバティーンズのライヴでそんなことがあったら、僕らが『出ていけ』と言うだけじゃなく、マネージメント、プロモーター、ブッキング・エージェントから、そんなことは許せないという声明が出るだろうね」
ザ・リバティーンズはサマーソニック2022に出演することが決定している。