ケシャの弁護士はドクター・ルークとの長きにわたる法廷闘争が公判に至る前にケシャの上告を受理するように裁判所に求めている。
ドクター・ルークは彼がケイティ・ペリーをレイプしたとレディー・ガガに語ったとして2014年にケシャを名誉毀損で訴えている。ケイティ・ペリーは宣誓証言でこの事実を否定しており、ドクター・ルークも主張を否定していた。2020年にニューヨークの最高裁判所の判事はドクター・ルークを支持する判決を下している。
ケシャに対する名誉毀損の訴訟はドクター・ルークとの長きにわたる法廷闘争の一部に過ぎず、ケシャはドクター・ルークによって性的・精神的に虐待されたとして2014年に訴訟を起こしている。ドクター・ルークはそれを否定して、お互いに結んでいたレコード契約を違反したこと、契約を逃れようとレイプ疑惑を捏造したことについて反訴している。
公判は2023年2月に公判が行われる可能性があるが、ケシャと彼女の弁護団は公判前に上告を受理する機会が設けられるまで公判は行わないでほしいと手紙を送っている。公判ではケシャがプロデューサーを訴えた元々の主張が別の形で取り上げられる予定となっている。
ケシャが上告した主張の一つはドクター・ルークが私人であるかということで、その場合、ドクター・ルーク側は彼女が悪意を持って行動したことを証明する必要がないことを意味している。2つ目のポイントは彼女が勝訴した場合、裕福な原告に弁護士費用を請求できるという2020年に導入された法律の恩恵を遡及して受けることができないというものとなっている。
「ケシャは予定通り2023年2月20日に公判を行うことに大きな興味を持っています。それは正当性を主張するためだけでなく、この試練を乗り越えて自分の人生を歩むためです」と弁護士のリア・ゴデスキーは手紙で述べている。
「ケシャはそれに応じて、控訴裁判所での手続きを迅速化することを求めるなど、予定通り裁判が行われるように全力を尽くしてきました。ドクター・ルークは彼女の努力をことごとく妨害してきました」
リア・ゴデスキーは次のように続けている。「これらの問題を解決することなく、公判を進めることはできません。もし控訴裁判所が現在係争中のいくつかの問題の判決を覆した場合、直ちに新しい裁判が必要となる非常に現実的なリスクがあり、その中で裁判を進めることは当事者と司法のリソースの途方もない浪費となるでしょう。公判を開始する前に係争中の控訴を速やかに解決することが不可欠です」
ドクター・ルークの弁護士は2週間前に判事に対して手紙を送り、2023年2月に「公判を喜んで進める準備ができている」と述べている。
