ドキュメンタリー『ランディ・ローズ』が、11月11日(金)より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー、ランディ・ローズとオジー・オズボーンのふたりの深い友情を示すエピソードや発言を映画本編より抜粋してお届けいたします。
二人の出会いはオジー・オズボーン・バンドのオーディションにランディ・ローズが参加したことがきっかけだった。オジーが新しいバンドのオーディションをLAで行っていた際に、オジーの友人スローターのベーシスト、デイナ・ストラムが「絶対に演奏を聴くべきだ」とオジーにランディを勧めたことや、母ドロレスからの勧めなどもあり、ランディがオジーの待つスタジオを訪ねたのがはじまり。「オーディションは初めてで不安だった」とランディは当時の心境を語っているが、他の参加者たちが、マーシャルやエコープレックスを持参する中、ランディはエフェクターも無しに、持参した練習用の小さなアンプに直接プラグインし、アルペジオなど指慣らしの練習を始めるや否や、曲を聴く前にオジーは「君に決まりだ!」と合格を告げたという。その時の衝撃をオジーは「演奏を聴いて夢を見てるかと思ったよ。体は小さいのにデカい音を出す」と振り返っている。その後は、オジー・オズボーン・バンドのギタリストとしてツアーに参加、世界各国を飛び回り、大成功を収めていく。しかし謙虚な性格のランディは偉ぶることもなく、対照的な性格のオジーに対しても「オジーは謙虚だ。彼の予想はいつも当たるし、いろいろ教えてくれる。レコード会社やファンの事をね」と話し、信頼を寄せていた。
しかし1982年3月19日、ノックスビルのコロシアムでのライブ後に次のライブ会場へと向かう途中で、バンドの乗っていたツアーバスが故障。バス運転手のエイコックの自宅近くにバスを停車させ、庭にあった小型飛行機で遊覧飛行を行うことになったが、飛行機の左翼がバスに当たり、庭の木に衝突したのちガレージに突っ込み機体は炎上。飛行機に乗っていたランディとメイク担当の女性、操縦士の3名は即死した。オジーの目の前で起きたこの悲惨な事故はオジーの心に深い傷を残し、「人生は一瞬で急転してしまう。高速道路を走るバスの中で就寝。目覚めたら外、家は火事。飛行機はバラバラ、人は混乱。なんとおぞましい。現実とは思えない。何が起きているのか理解できない。時間が止まったようで恐怖を覚えた。外に出るともっと危ないかもしれない。戦場にいるようだ」と、その時の心境を振り返っている。非業の死を遂げ、永遠のギターヒーローとして多くのファンの胸に刻まれたランディの名前が、ロックウォークに追加される際の式典でオジーは「ランディとの日々は大昔のようで、つい昨日のことのようにも思える。だがランディとの思い出は死ぬまで忘れない。体は小さいが、無限大の才能の持ち主だった。俺たち家族は日々ランディのことを考えている。いつも俺の心の中にいるよ。神のご加護を」と、親愛なるランディへの哀悼の意をスピーチしている。
なお、日本のファンに向けた、ランディ直筆メッセージ(印刷)入りポストカードが特典に付いた前売券が9/9(金)より発売開始が決定!ぜひ、ランディの没後40年を迎えた今年、劇場でランディの素晴らしい演奏を目撃して欲しい!
ランディ・ローズ
監督:アンドレ・レリス 脚本・編集:マイケル・ブルーイニン
11月11日(金)より、新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー2022年/アメリカ/英語/カラー/シネスコ/5.1c/92分/原題:RANDY RHOADS:Reflections of A Guitar Icon/字幕監修:上田慎也(ヤング・ギター) 提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム/©RANDY RHOADS: LEGEND, LLC 2022