U2のBono、父親が亡くなった後は自分の声が変わったと語る

Bono

U2のフロントマンであるボノは父親が亡くなった後、自身の声が変わったと語っている。

ボノは回想録『サレンダー:40ソングス、ワン・ストーリー(原題)』のプロモーションで受けた新たなインタヴューで、父親のボブ・ヒューソンが2000年にガンで亡くなって以降、自身の声が開花したと語っている。

本名をポール・ヒューソンと言うボノは、争いの絶えなかった父親が亡くなったことで歌い方が変わったと『NPR』に語っている。

ボノは「非科学的な、愛する人が亡くなった時の民間伝承的な考え方だけどね」とした上で父親が亡くなったことを受けて声が進化したと信じていると説明している。

「僕の声は開花したんだ」とボノは語っている。「それには生理学的な理由もあるんだ。人間としてリラックスすると、声は開花するからね」

彼は次のように続けている。「ここ数年は想像もしていなかった形で歌うことができているんだ」

ボノは父親から「自分のことをテナーだと思っているバリトンだ」と言われていたことを振り返り、「自分の力では敵わないことに挑む」自らの野心について語っている。「僕は自分の力では敵わないことに挑むことしか興味がないんだ」

このインタヴューでボノはユダヤ・キリスト教徒と表現する自らの信仰心や価値観についても触れており、宗教的実践を守るというよりは精神性としての一般的な感覚だと評している。

それに関連する形で1987年発表の『ヨシュア・トゥリー』に収録の“I Still Haven’t Found What I’m Looking For”はゴスペルのスタイルで書いたとも語っている。

また、回想録のタイトルに「サレンダー」という言葉を使った理由についてボノは生まれながら闘争心が強く、「拳を掲げて」生まれてきたとも語っている。

「もっと口を慎んで、バンドに身を委ねる必要があるんだろうね。人生でやろうとしていることの核心にそれがあるんだ。妻にも身を委ねるべきだし、創造主にも身を委ねるべきだ。でも、自分にとっては簡単なことじゃないんだ」

「『サレンダー(降伏)』と言っても、世間と折り合いをつけることを意味しているわけじゃない。世間と折り合いをつけるつもりはないからね。自分自身と折り合いをつけたいんだ。自分の創造主と折り合いをつけたいんだよ。世界とはとても不公平な場所で、そこについては争う準備ができている。そのために拳を上げ続けているんだ」

ボノは回想録で異母兄弟であることを知った従兄弟について触れているほか、殺害予告、5億人のiTunesユーザーに自動的にアルバム『ソングス・オブ・イノセンス』が自動的にダウンロードさせたことについても言及している。

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