デヴィッド・ボウイはロンドンのサウスバンク・センターで開催される『アラジン・セイン』の50周年イベントにアンナ・カルヴィやジェイク・シアーズらが出演することが決定している。
1973年発表の『アラジン・セイン』が今年で50周年を迎えるにあたって、4月14日にリリースされる再発盤を記念して、ロンドンのサウスバンク・センターでは2ヶ月に及ぶ展覧会が開催されるほか、一連のイベント開催される。
『アラジン・セイン』の象徴的なライトニング・ボルトのコンセプトを撮影したブライアン・ダフィの息子であるクリス・ダフィとジェフリー・マーシュは4月6日から5月28日まで『アラジン・セイン』にまつわるトーク・イベントやライヴを開催する予定だという。
『アラジン・セイン』についてクリス・ダフィは次のように述べている。「父親の写真はポップ界の『モナ・リザ』と呼ばれることもありました。お金を払って現像していたフィルムを使った短いスタジオ撮影の産物であることを忘れないことは重要だと思います」
「当時はデジタル・イメージもフォトショップもありませんでした。残り続け、絶えず再解釈されていることは途轍もないことです。世界のどこに行ってもTシャツで見かけるのです」
4月21日にはアンナ・カルヴィ、ジェイク・シアーズ、リンクスらがニュー・シヴィライゼーション・オーケストラと共に『アラジン・セイン』を再解釈する公演が行われる。クィア・ハウス・パーティーとクィア・ブラックによるデヴィッド・ボウイをテーマとしたクラブ・イベントも開催される。
トーク・イベントも2ヶ月にわたって開催され、ナショナル・ポエトリー・ライブラリーによって「アラジン・サウンド」と題したコレクションも発表される。サウスバンク・センターはデヴィッド・ボウイの歩みを追った無料の展示を行うという。
詳細はこちらから。
https://www.southbankcentre.co.uk/whats-on/festivals-series/aladdin-sane-50-years
サウスバンク・センターのアーティスト・ディレクターのマーク・ボールはイベントについて次のように述べている。「1969年に初めてサウスバンク・センターのステージに立ったデヴィッド・ボウイを祝福できるなんて光栄です。『アラジン・セイン』のアルバム・ジャケットのポートレイトは過去半世紀で最も影響力のあるポップ・カルチャーのイメージの一つとなっています。その音楽は新鮮で現代的であり続けており、この大きな記念日に際してアルバムとアートワークの不朽の功績を振り返りたいと思います」
「作品は今の現在進行系のアーティストにも影響を与えており、そのイメージのジェンダーの流動性はUKや世界のクィア・カルチャーの共感を呼ぶものとなっています」
一方、デヴィッド・ボウイはヴィクトリア・アンド・アルバート博物館が手がけた回顧展「DAVID BOWIE is」がUKで常設展示されることも決定している。
2013年から世界各国を巡回してきた回顧展「DAVID BOWIE is」はロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パークにあるヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の東倉庫に設置される「デヴィッド・ボウイ・センター」で常設展示される。