プロデューサーのジェイムス・フォードはアークティック・モンキーズとの仕事について振り返り、いまだにアレックス・ターナーに新しいことに挑戦するようにけしかけていると語っている。
ジェイムス・フォードは新たなインタヴューで音楽業界でしてきた仕事やシェフィールド出身のアークティック・モンキーズとの仕事について語っている。
2007年発表の『フェイヴァリット・ワースト・ナイトメア』からアークティック・モンキーズと仕事をしているジェイムス・フォードはアレックス・ターナーに常に新しい領域に踏み出すようにはたらきかけていることやメンバーとの関係性について説明している。
「知り合ってから今じゃだいぶ長い付き合いになったね。本当にたくさんの新人バンドと仕事をしてきたけど、アークティック・モンキーズについてはまったく違っていて、深い信頼関係を育ててきたんだ」とジェイムス・フォードは『ザ・ニュー・キュー』に語っている。
「僕とアレックス・ターナーは音楽の趣味を一緒に育ててきた。僕も彼に音楽を紹介して、彼もまったく違う音楽を僕に紹介してくれた。いいものもあれば、よくないものもあったけどね」
ジェイムス・フォードは次のように続けている。「笑えるんだけど、いまだにできるだけ彼をけしかけようとしている。やりやすい場所で落ち着いてほしくない自分がいるんだ。それだと退屈だからね。前に進んで、新しいことをやる方法を探し続けようとしているんだよ」
ジェイムス・フォードは昨年10月にリリースされた最新作『ザ・カー』の曲を書くセッションがどんなものだったかについても語っている。
アルバムはサフォーク州の田舎の家でレコーディングされたが、アレックス・ターナーはこれまで以上に細部にこだわっていたという。
「アレックス・ターナーはレコーディングすることに夢中になっていた」とジェイムス・フォードは語っている。「覚えている限り、『ザ・カー』の曲を書くセッションは長くかかったんだけど、彼はいくつかの違う方向性で行ったり来たりしていたんだ。一つの曲で違ったテンポのバージョンが4〜5つあって、彼はそれを僕に聴かせてくれた。僕としては『素晴らしいサウンドだね』という感じだったけどね」
昨年10月、アレックス・ターナーは『ザ・カー』の曲を書くセッションが他のアルバムとは違っていたと『NME』に語っている。「今回作ったアルバムは、僕らが最初にやり始めた頃に作ると思っていたアルバムとはまったく違っているよね。実のところ、もうアルバムを作ることはないんじゃないかと思っていたんだ」
「初期のことを振り返ると、クリエイティヴ面での判断も含めて本能のままに動いていただけの気がするんだ」とアレックス・ターナーは続けている。「まず何より、自分たちの楽器の弾き方も分かってなかったんだからね。でも、それ以上にバンド内のことは大きく変わっていないと思うよ。いくつかはトリックを覚えたかもしれないけど、いまだにまったく同じ本能のままに動いているんだ」