アークティック・モンキーズのドラマーであるマット・ヘルダースは“R U Mine?”のドラム奏法を解説する動画が公開されている。
YouTubeでドラム教則コンテンツを配信している「ドラメオ」のチャンネルに出演したマット・ヘルダースは有名な楽曲の構造やニュアンスを解説するシリーズに登場している。
マット・ヘルダースは2013年発表のアルバム『AM』の作曲とレコーディングについて振り返りながら、“R U Mine?”のそれぞれのセクションを解説している。
「僕らにとってこのアルバムを作った時はそれまでとまったく違うプロセスだった。というのも、それまでのアルバムは作曲やリハーサルに多くの時間を費やしてから、スタジオに入って、音源に収めていくという形だった」
「『AM』の時はスタジオで作曲をするのに多くの時間を使ったんだ。締め切りや次にやることが決まっていなかったら、今もスタジオにいたんじゃないかというようなアルバムなんだよ。作っているのは楽しいからね。それまでとは違った影響というのを試してみたんだ」とマット・ヘルダースは語っている。「“R U Mine?”はアルバムをレコーディングする前にできていた。故郷のシェフィールドでレコーディングしたんだよ。だから、残りのアルバムがどんなサウンドになるのか、教えてくれたようなところがあるんだ」
曲をセクションに分けて、それぞれで使っているテクニックやパターンについて話した後、マット・ヘルダースは“R U Mine?”を演奏している。実際に演奏してみたことで、ライヴでこの曲を演奏し終えた後はもう一度演奏するという「習わし」が生まれたのを思い出したとマット・ヘルダースは語っている。
「セットリストの最後に置いていて、終わったふりをして、もう一度演奏してみせるんだ」とマット・ヘルダースは述べている。「いつも“R U Mine?”でライヴを締めくくっているんだけど、ある時、アレックスが『She’s a silver lining』のパートをもう一度歌ったことがあったんだ。間が空いていたから、ヴォーカルだけだった」
「僕らは立って、ステージを去ろうとしていた。だけど、アレックスが前に行って歌い出したから、それがシグナルとなって、僕らも戻ることになったんだよ。僕らはお互いを見つめながら『ちょっとやるだけなのか、それとももう一度やるのかな』と探っていた」
「今では全員の気分次第で、彼がどれぐらいやろうとしているのかが分かる。初めてやった時は自然発生的な感じだったんだけど、その時に素晴らしいライヴになったし、エネルギーも素晴らしいと思ったんだよね」
マット・ヘルダースは先日、インスタグラムへの投稿でソロ音源がリリースされる可能性を示唆している。
マット・ヘルダースはインスタグラムにスタジオで新曲に取り組んでいると思われる動画を投稿している。動画には順番に番号が振られており、90年代を彷彿とさせるエレクトロニック・ミュージックに取り組む様子が意図的にローファイな画質で記録されている。
マット・ヘルダースは2008年に『レイト・ナイト・テイルズ』シリーズの第21弾作品としてDJミックスによるアルバムをリリースしている。アルバムにはゴブリン、ザ・ブラック・キーズ、モス・デフ、ザ・ストゥージズらの楽曲が収録されていた。