『エミリー、パリへ行く』『マンマ・ミーア! ヒア・ウィ・ゴー』の製作者が贈る、<オペラ>が引き合わせた、一流オペラ教師とその日暮らしのラッパーの快進撃を描いた感動ヒューマンドラマ『テノール! 人生はハーモニー』が、6月9日(金) 新宿ピカデリー ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー、映画の大きな魅力のひとつであるオペラ座内部での撮影風景やオペラ界の大スター ロベルト・アラーニャの出演シーンも収録した、監督&出演者インタビュー映像が解禁となります。
本作には、絢爛豪華な吹き抜けの間や、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を思わせるグラン・ホワイエ(大広間)、かの有名なシャガールの天井画「夢の花束」のほか、オペラ座内の名所が次々に登場し、圧巻の景観が物語をドラマティックに盛り上げる。
本作が単独初監督となるクロード・ジディ・ジュニア監督によると、撮影開始の直前までグラン・ホワイエでの撮影許可が下りなかったという。この場所は劇中、アントワーヌたち練習生の稽古場として使用されており特に重要な場所となるが、監督は、「オペラ座は“豪華だけど、他の稽古室もこんなものさ”と自然に見えるようにした。この映画はフィクションだから、アントワーヌにとって魔法の場所にしたかったんだ」とその理由を説明する。さらに、「この場所がどれだけ美しいかを見せ過ぎてしまうと観客の注意をそらしてしまい、キャラクターやプロット設定が損なわれかねない。映画の躍動感を奪わずにこのユニークな場所を紹介するうえで、見せ方のバランスが肝心だったんだ」と、この場所ならではの撮影の苦労も披露。
主人公アントワーヌの才能を見出し、自身もオペラ座を愛するひとりであるオペラ教師マリーを演じたミシェル・ラロックは、ロックダウン中に行われた撮影の合間に遭遇した出来事を紹介する。「撮影の間は、メイクするのに“皇后のボックス席”を使ってたの。ある日、音楽が聞こえてきたからボックス席から舞台を見下ろしたら、舞台ではダンサーたちが稽古をしてた。ロックダウン中のこともあって涙がこみ上げてきたわ。そういう特別な場所なの」と振り返る。さらに、「確かにオペラ・ガルニエは高貴な場所だけど、この場所が生み出す芸術的な感情はいたってシンプル。この場所が感じさせるものは決して派手なものじゃない。オペラそのものに尊厳が込められている、ただそれだけのことなの」と語る。
アントワーヌとマリーがオペラ座の舞台を訪れるシーンでは、オペラ界の大スター ロベルト・アラーニャがマリーと旧知の仲である人物として登場。アントワーヌの才能を高く評価し、マリーとともに彼のこれからのサクセスストーリーを後押しする重要な役割を担っているが、この映像には彼の撮影シーンも収録。監督は、「最初から脚本にロベルトの名を記していたから、本人役として出演することに同意してくれて、本当に光栄に思うよ。ロベルトはこの映画のクオリティを支える貴重な存在だったけど、彼は俳優でもあるから、最初から完璧な演技だった」と満足そうに振り返る。
マリーとの出会いにより自分の本当の居場所を知ることになるアントワーヌを演じたMB14は、初めての演技で映画主演に挑戦。「13歳の時から俳優になりたかったから今回は音楽が導いてくれた素晴らしいチャンスだ」と振り返り、自身が出演した2016年の「THE VOICE」を見ていた監督らからアプローチを受けて以来、約6年にもわたり本作に関わることになった。自身が演じるキャラクターについて、「僕と共通点が多いアントワーヌというキャラクターがとても気に入った。特に彼のキャリアや性格に共感したし、様々な面を持つがゆえになじめないところや、自分の居場所を見つけるのに苦労しているところもね」と、自身と重ねる。
テノール! 人生はハーモニー
監督:クロード・ジディ・ジュニア 出演: ミシェル・ラロック(『100歳の少年と12通の手紙』、『メルシィ!人生』)、MB14 and ロベルト・アラーニャ
配給:ギャガ 原題:TENOR/101分/フランス/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:古田 由紀子/映倫G
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公式HP: gaga.ne.jp/TENOR