ノエル・ギャラガーは新たなインタヴューでオアシスのデビュー・アルバムである『ディフィニトリー・メイビー』のようなアルバムを書くことはもうできないと語っている。
ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズは通算4作目となるニュー・アルバム『カウンシル・スカイズ』を6月2日に全世界同時リリースしている。アルバムは全英チャートで2位を記録し、ノエル・ギャラガーのソロ作としては最もオアシスに近いことが指摘されている。
しかし、米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでノエル・ギャラガーは初期のオアシスのようなアルバムを書くことは今の自分にはできないと語っている。
「オアシスのファンは今後もずっと『ディフィニトリー・メイビー』を書いてほしいと思っているんだろうね。でも、それだとアーティストとして自分の力を伸ばすことにはならないんだよ」とノエル・ギャラガーは語っている。
「あのアルバムをもう一度書くことができて、同じくらいよくて、同じくらい重要で、同じくらい今の時代も意味のあるものになるのなら、子どもの1人を差し出してもいいね。でも、そんなことにはならないんだ」
彼は次のように続けている。「一度でもそんなことがあったことに感謝するよ。俺は56歳だぜ。56歳でいさせてほしい。もう27歳じゃないんだ。27歳だった頃、俺は人々の人生を変えたんだ。それをやり続けることはできないんだよ」
先日、ノエル・ギャラガーは来年でリリースから30周年を迎える『ディフィニトリー・メイビー』を再発するつもりであることを明かしている。30周年盤には当時のレコーディング・セッションで作られた未発表音源が収録されるという。
『スピン』のインタヴューを受けたノエル・ギャラガーはオアシスのデビュー・アルバムの再発について次のように語っている。「今後リリースされることになるクールな音源が収録されたマスター・テープを見つけたんだ。ソニーの倉庫にあったんだけど、間違ったラベルが付けられていたんだ」
「オアシスで『ディフィニトリー・メイビー』をやった時は各トラックを3テイクずつやって次に進むという考え方だったんだ。恐らく選ばれなかった2つのバージョンがマスターにはあるよなと言っていたんだよ。でも、『ええ、マスター・テープが見つからないんです』と言っていてね。そうしたら、違うラベルを貼ったまま過去30年もの間、ソニーにあったことが分かったんだ。見つけたら、面白い音源が会ったから、これで5度目になるけど、アルバムを売ることができるんだ」
ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズは12月に来日公演を行うことも決定している。