ビートルズ終焉ののろしになったとも言われる、ウッドストックと並び称されるロック史を大転換させた伝説の音楽フェスティバルの「真実」を描く傑作ドキュメンタリー『リバイバル69 ~伝説のロックフェス~』が、ヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ有楽町ほか全国にて絶賛公開中です。
当初はロック・レジェンドが一堂に会したフェスになる予定だったが、チケットが売れず、当時大人気だったドアーズをブッキングするもチケットは売れなかったため、主催者のジョン・ブラウワーは音楽プロデューサーのキム・フォーリーから「ジョン・レノンに連絡しろ。レノンはチャック・ベリーとリトル・リチャードのファンだぞ」と説得され、MCとして急遽ジョン・レノンとオノ・ヨーコへ打診することに。
その頃、ロンドンのジョン・レノンは落ち込んでいた。「長くライヴから遠ざかっていて、人前での演奏が恋しかったんだろう」と当時仕事の仲介人をしていた芸術評論家のアントニー・フォーセットは振り返る。「今週土曜日のフェスにMCとして来てほしい」とブラウワーが伝えたのは、すでに公演までのカウントダウンが始まっていたギリギリのタイミングだった。
出演者の名前を聞いたレノンは、出演料がゼロにもかかわらず、フェスにMCではなく出演者として参加することを快諾。すぐに協力してくれるメンバーを集め始める。
声をかけたのはエリック・クラプトン、アラン・ホワイト、クラウス・フォアマンの3人。それはレノンにとっては妻オノ・ヨーコと前々から計画していた「プラスティック・オノ・バンド」具体化の瞬間でもあった。
「ビートルズに終止符を。息の詰まる思いだった」とジョン・レノンが胸中を語る音声や、レノン夫妻の事務所「アップル・コア」でのブラウワーとジョン・レノンとの実際のやりとりも本邦初公開となる。
ジョン・レノンにとって事実上、ビートルズとの訣別&自身の新たな旅立ちとなった音楽フェスの開催までの舞台裏を描く『リバイバル69 ~伝説のロックフェス~』は絶賛公開中。
リバイバル69~伝説のロックフェス
監督:ロン・チャップマン
2022年/カナダ、フランス/英語/99分/カラー/5.1ch/ビスタ/原題:REVIVAL69: The Concert That Rocked the World
字幕翻訳:川田菜保子 字幕監修:萩原健太 提供:東北新社/バップ 配給:STAR CHANNEL MOVIES revival69-movie.com
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