ケリー・ライカート監督作『ファースト・カウ』を12月22日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国公開します。
この度、本国トレーラーが解禁!料理人のクッキーと中国人移民のキング・ルーが静かな森の中で出会うシーンから始まる本トレーラーでは、この地に初めてやってきた、たった一頭の牛によって2人の人生が大きく左右されていく様子が描かれる。ドーナツを作る過程がなんとも美味しそうに映し出され、人々の間でもたちまち大人気になっていく。リスクを冒しながらも、夜な夜な牛からミルクを盗む2人だったが、果たしてドーナツで成功を掴むことはできるのだろうかー!?「この地には歴史がない。始まりつつあるが、今度こそ築けるかも。俺たちの未来を」そうつぶやく彼らの物語の行方が気になる映像となっている。現代アメリカ映画の最重要作家であるケリー・ライカートが監督を務め、“眩しく魅惑的 遥かな世界への窓”(TIME OUT)、“驚くべきアメリカン・ドリームの原点”(INDIEWIRE)、“傑作”(THE NEW YORK TIMES)と、評される本作。さらに、アメリカで高い評価を受けるアーティスト、ウィリアム・タイラーの音楽が、2人の旅路を優しく包み込んでいる。
あわせて、大前粟生ら著名人から、本作への応援コメントも到着!大前さんは「素晴らしい映画」と本作を絶賛し、ライターのISOさんも「ライカート監督の優しさが光る名篇」と太鼓判を推している。
さらに新場面写真も解禁。クッキーとキング・ルーが豊かな自然の中で、“あるビジネス”について話し込む様子や、トビー・ジョーンズ演じる仲買商が、ドーナツのあまりの美味しさに感動している様子が切り取られている。
2023年を締めくくるにふさわしい、大注目の本作。ぜひ劇場の大きなスクリーンでご鑑賞ください!
*五十音順、敬称略
●ISO(ライター)
マチズモを礼賛する開拓時代に、男の業から解放された親密さを育む2人。
フロンティアで芽生えたその聖域をいつしか羨望の眼差しで見ていた。
歴史書に載らない落後者の人生を拾う、ライカート監督の優しさが光る名篇。
●大前粟生(小説家)
物語より親密さを、死やスリルより彼らの生活のささやかな一場面を大事にしてくれる、素晴らしい映画。
●中村千晶(映画ライター)
ずっとハラハラなのに、なんて心優しい映画なんだろう! マッチョな開拓時代、主人公ふたりは明らかにマイノリティだ。彼らの風変わりな共同生活のぬくもりに、いつの時代にもある「生きづらさ」を感じてヒリッとする。
●門間雄介(ライター/編集者)
歴史の深層から社会を、生活を、そこに生きた人々を掘り起こし、
生き生きと再現する、そして人と人との間に生じる、心の通いあいを嘘なく記録する、
友情劇という一語にはくくりきれない、深い余韻を残す物語。
ファースト・カウ
監督・脚本: ケリー・ライカート
脚本:ジョナサン・レイモンド
出演:ジョン・マガロ、オリオン・リー、トビー・ジョーンズ
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2019年/アメリカ/英語/122分/スタンダード/カラー/ 5.1ch/原題:First Cow/日本語字幕:中沢志乃
配給:東京テアトル、ロングライド