大反響を呼んだ『ゲット・アウト』(17)、『アス』(19)のプロデューサー、ショーン・マッキトリックが新たに放つパラドックス・スリラーが『アンテベラム』という邦題で2021年秋にTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開することが決定、主演のジャネール・モネイのインタビュー映像を解禁した。
グラミー賞ノミネート常連のR&Bシンガーであるジャネール・モネイがスクリーンデビューを飾ったのは、全米賞レースを沸かせた『ムーンライト』。その演技が絶賛された以降も、『ドリーム』『ハリエット』とコンスタントに映画に出演してきた彼女が、ついに本作で映画初主演を飾った。しかも恐怖のパラドックスからの脱出を図るヴェロニカとエデンという二人の女性を一人で演じ分けるという難役である。
1985年生まれのモネイが最初に脚光を浴びたのは、シンガーソングライターとしてで、人気ヒップホップデュオ「OutKast」のビッグ・ボーイに見出されて、2007年にソロ歌手としてデビューを果たす。デビューアルバム『Metropolis』からシングルカットされた『Many Moons』は高く評価され、第51回グラミー賞にノミネートされた。
さらにモネイは人気ブランドの広告塔にも抜擢されるなど、ニューソウルクイーンとして、またメッセージを発信する力強いアイコンとして羨望の眼差しを集める存在となった。
初来日は2019年。「フジロック2019」に出演した彼女は、プリンスやマイケル・ジャクソンらブラックミュージックを血肉にして生まれた圧巻のパフォーマンスで日本の音楽ファンを魅了した。
また差別の犠牲となった黒人被害者の名前を連呼するプロテストソング『Hell You Talmbout』は、今年日本でもヒットを記録した映画『アメリカン・ユートピア』内でデイヴィッド・バーンがカバーするなど、モネイの才能やメッセージは多くのアーティストたちを刺激している。
歌手のみならず女優業も順調で、高い評価を得た『ムーンライト』や『ハリエット』など、自らの思想や心情と共鳴した作品に積極的に参加。映画初主演となった『アンテベラム』もその一つだ。モネイは本作出演について「黒人女性への敬意こそが本作に出演する決め手だった。
過去と今、そして未来を形作る女性たち。そして私の祖母や先祖の女性のような。この映画は重要なことを描いていると思う。
過去が現在や未来に直接的にどう影響しているか」と明かす。
本作が持つテーマにも惹きつけられたそうで「人種差別や無意識の攻撃、白人至上主義など、特に私たちが生きる今の時代こそ、もっと光を当てることが重要だと思うの。有害な問題にね」と熱弁する。
アンテベラム
出演:ジャネール・モネイ、エリック・ラング、ジェナ・マローン、ジャック・ヒューストン、カーシー・クレモンズ、ガボレイ・シディベ
脚本・監督:ジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツ
原題:ANTEBELLUM/2020年/アメリカ/英語/106分/カラー/スコープ/5.1ch/
日本語字幕:大西公子
配給:キノフィルムズ
提供:木下グループ ©2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:antebellum-movie.jp
公式Twitter:@antebellum_jp #アンテベラム