Paul McCartney、「Let It Be」についてシェイクスピアからの影響を無意識に受けていたと語る

Paul McCartney

ポール・マッカートニーは“Let It Be”について無意識のうちにシェイクスピアの『ハムレット』の影響を受けていたのではないかと語っている。

ポール・マッカートニーは1970年発表の“Let It Be”のインスピレーションについて母親のメアリー・パトリシア・マッカートニーに夢の中で「Let It Be」と言われたことを挙げている。

今回、ポール・マッカートニーはポッドキャスト『ア・ライフ・イン・リリックス』で学校でシェイクスピアの戯曲を暗唱するのが日課だったため、その台詞が頭をよぎったのかもしれないと語っている。『ハムレット』には「But let it be. Horatio, I am dead(もういい。ホレイシオ、おれは死ぬ)」という台詞が存在する。

「当時は一言一句を暗記しなければならなかったんだ。だから、いまだに『to be or not to be』も『O that this too too solid flesh』も出てくるんだよ」

ポール・マッカートニーは次のように続けている。「シェイクスピアを勉強していた時期にこの言葉に触れたわけで、何年も経ってから夢の中で母がこの言葉を言ったというのが興味深いんだよね」

母親のメアリー・パトリシア・マッカートニーはポール・マッカートニーが14歳の時にガンで亡くなっている。

「彼女と再会できたのは素晴らしいことだった。あんな夢を見られて、ありがたかったよ。あれが“Let It Be”を書かせたんだ」

ポール・マッカートニー&ウイングスは『バンド・オン・ザ・ラン』の50周年盤を2024年2月2日にリリースすることも決定している。

今回の50周年記念エディションはアナログLPをはじめとするさまざまなフォーマットで発売される。2CDエディションは米国オリジナル盤と同じ曲目のアルバム本編とアンダーダブド・ミックスが収録され、こちらにはリンダ・マッカートニー撮影のポラロイド写真を使用したポスターが、両面印刷/折り畳み式で付属する。

LPのスペシャル・エディション(輸入盤のみ)には、1973年当時のオリジナル・マスター・テープから高品質でデジタル変換した音源を基に、ハーフ・スピード・カッティングで製作されたもので、カッティングはロンドンのアビイ・ロード・スタジオのマイルズ・ショーウェルが手掛けている。このLP盤エディションの収録曲は“Helen Wheels”が収録された米国盤のそれに準拠しており、さらにはリンダ・マッカートニー撮影のポラロイド写真を使用したポスターも付属する。

同じくアナログ盤の2LPエディション(輸入盤のみ)には、ハーフ・スピード・カッティングで製作された米国盤のアルバム本編に加え、2枚目のディスクとして収録曲のアンダーダブド・ミックスが併録される。なお、スリップケースに収納されるこちらのセットにはリンダ・マッカートニー撮影のポラロイド・ポスターが2枚付属する。

ポール・マッカートニーはアンダーダブド・ミックスについて次のように述べている。「これはみんながこれまで聴いたことのない『バンド・オン・ザ・ラン』なんだ。曲を作って、別のギターとか追加の要素を入れることはオーヴァーダビングと言うけれど、このヴァージョンはその逆で、アンダーダビングなんだ」

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