ディープ・パープルは1972年発表のアルバム『マシン・ヘッド』のスーパー・デラックス・エディションが3月29日に発売されることが決定している。
スーパー・デラックス・エディションは新たなミックスや未発表ライヴ音源などを収録した3枚のCDと1枚のアナログ盤、そしてBlu-rayから構成されており、日本盤としての発売も予定されており、日本盤の発売情報に関しては後日発表される。
本作にはドゥイージル・ザッパによる新たなステレオ・ミックスやドルビーアトモス・ミックスを含むアルバム『マシン・ヘッド』の様々なヴァージョンが収録されるとのことで、1974年当時のクアドラフォニック・ミックス(4chミックス)音源や最新リマスター音源なども収録される。
リリースに先立って“Smoke On The Water”のドゥイージル・ザッパによるリミックス・ステレオ・ヴァージョンが現在配信開始されている。
また、二つのライヴ・パフォーマンス音源も収録され、一つ目は1972年3月9日にロンドンにあるパリス・シアターで収録されたパフォーマンスとなっている。二つ目は1971年4月にスイスのモントルー・カジノで行われた彼らのパフォーマンスを収録した未発表ライヴ音源となる。
ディープ・パープルは同年12月に同じ場所でアルバム『マシン・ヘッド』をレコーディングする予定だったのだが、レコーディング・セッション開始直前に会場が全焼し、別の場所でのレコーディングを余儀なくされており、このレマン湖畔での出来事は“Smoke On The Water”で後世に語り継がれることとなっている。このモントルーでの未発表ライヴ音源はオーディエンス録音によるこの貴重な音源となっている。
オリジナル・テープを使用してこの新たなミックスを手掛けたドゥイージル・ザッパは本作のライナーノーツで次のように述べている。「これは『どうやってこんなことを思いついたんだ?』と思うようなレコードの一つだ。ギターやキーボードにはクラシックの影響が見られるけど、同時にブルースの要素もあるし、ちょっとしたファンキーさもある。そして、史上最高のキラー・ヴォイスを持つシンガーがいる。コマーシャルで一般的な音楽とは聞えないような形でこれらすべての要素が一つの作品として組み合わされているにもかかわらず、人々を興奮させる素晴らしい作品になっている。このレシピは魅力的すぎるほどさ」