グレッグ・アラキ監督の代表的2作品が待望のデジタルリマスター版でリバイバル公開決定!11月8日(金)より『ドゥーム・ジェネレーション デジタルリマスター版』、11月15日(金)より『ノーウェア デジタルリマスター版』が渋谷ホワイトシネクイントほかにて全国順次公開、『ドゥーム・ジェネレーション デジタルリマスター版』本編映像&グレッグ・アラキ監督コメントを解禁します。
今回解禁された本編映像は、90年代に一世を風靡し、昨今若い世代からの支持が再燃している「渋谷系」を代表する日本のバンド、ピチカート・ファイヴの『我が名はグルーヴィー』が流れるバーでのワンシーン。殺人事件に関わり、追われる身となったジョーダン(ジェームズ・デュバル)、エイミー(ローズ・マッゴーワン)、グザヴィエ(ジョナサン・シェック)の三人がやってきたのは近未来的でシュールな内装が印象的なバー。「OBEY(神に従え)」という言葉が大きく掲げられた店内、店内の格闘ゲームに熱中するジョーダンとは対照的に自分たちの置かれている事態を深刻に受け止めているエイミーはピリピリとして落ち着かない様子。「2件の殺人に関わったのよ」と彼らがまずい状況にいることに、いら立ちを隠せないでいる。そこへ突然、「子ネコちゃん?」と派手なファッションに身を包んだ女性(パーカー・ポージー)が現れる。パーカー・ポージーは、90年代にグレッグ・アラキの他、リチャード・リンクレイター、ハル・ハートリーなどアメリカのインディ映画の作家達の作品に出演し、サンダンス映画祭の常連だったため『インディペンデント映画の女王』と呼ばれた。そんな彼女はエイミーを別の人物と勘違いしている様子だが……その只ならぬ展開がスリリングな場面となっております。
また、その他の劇中歌としては、ナイン・インチ・ネイルズ、スロウダイブ、ジーザス&メリー・チェイン、コクトー・ツインズ、エイフェックス・ツイン、ザ・ヴァーヴなど、音楽ファンが歓喜すること間違いナシの錚々たるアーティストが名を連ねている。かつて LA ウィークリーの音楽批評家を務めていたグレッグ・アラキは文字通り 1 日 24 時間音楽を聞いているかなりの音楽フリーク。彼自身の制作会社「デスパレート・ピクチャーズ」も、LA のパンクバンド X(エックス)の曲「Weʼre Desperate」にちなんで名付けられている。
『ドゥーム・ジェネレーション』について、アラキ監督は「私がドゥーム・ジェネレーションを表現する方法は、ジーザス・アンド・メリー・チェインの曲のようなものだ。表面はとてもノイジーでカオスでパンクなんだけど、芯は甘くロマンチックな歌なんだ」と語る。一方、脚本の1ページ目「この映画のサウンドトラックは、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーが作曲したダブルアルバムになる」と書いてあったといい、映画の1曲目にはナイン・インチ・ネイルズ曲が使用されている。シューゼイザー、パンクロック、オルタナティヴロックなど、音楽は彼の映画作りにとって強烈なインスピレーションとなっている。
ドゥーム・ジェネレーション デジタルリマスター版
監督・脚本・編集:グレッグ・アラキ
出演:ローズ・マッゴーワン、ジェームズ・デュバル、ジョナサン・シェック
製作:グレッグ・アラキ、ニコル・アルビブ、アンドレア・スパーリング
1995年/アメリカ・フランス/カラー/ビスタ/5.1ch/英語/84分/
日本語字幕:佐藤南/原題:The Doom Generation/
映倫区分:R-15+
配給:パルコ 宣伝:パルコ、SUNDAE
©1995 UGC and the teen angst movie company
ノーウェア デジタルリマスター版
監督・脚本・編集:グレッグ・アラキ
出演:ジェームズ・デュバル、レイチェル・トゥルー、ネイザン・ベクストン、
キアラ・マストロヤンニ、デビ―・マザール 他
製作:グレッグ・アラキ、ニコル・アルビブ他
1997年/アメリカ・フランス/カラー/ビスタ/英語/5.1ch /83分/
日本語字幕:長 夏実/原題:Nowhere/映倫区分:R-15+
配給:パルコ 宣伝:パルコ、SUNDAE
©1997. all rights reserved. kill.