U2のBono、アメリカの雑誌に自由に関する論説を寄稿

U2のフロントマンであるボノは「世界の至る場所で健康と人道が危機に晒されている中で」自由を提唱する方法について自身の見解を述べている。

ボノは現地時間1月4日にアメリカの大統領自由勲章を受章したが、それに先立って『ジ・アトランティック』誌に論説を寄稿している。

大統領自由勲章は文民に贈られる最高位の勲章で、「アメリカ合衆国の国益や安全、または世界平和の推進、文化活動、その他の公的・個人的活動に対して特別の賞賛に値する際立った貢献を行った個人」に贈られるものとなっている。他にもマイケル・J・フォックス、デンゼル・ワシントンらが同じタイミングで大統領自由勲章を受章している。

『ジ・アトランティック』誌に寄稿した記事でボノは「自由」が時代や国によってどのように異なる意味を持つかを中心に論じており、その中で自由の必要性がいかに音楽の中で表現され続けてきたかについても触れている。

「私たちロックスターが自由について語る時、それは解放よりも放蕩を意味することも多かったりする。しかし、60年代にアイルランドで育った自分にとっては意義深いものでもあった。私たちは手にしていない自由を求めていた。それは政治的自由、宗教的自由、そして(もちろんのこと)性的自由だった」

「ロックンロールは封じ込めることも黙らせることもできない自由の国際的な言語を約束してくれた……U2で言えば、“Pride (In the Name of Love)”という曲はアムネスティ・インターナショナルとの活動で訴えている自由のように響かせたかった。それだけ耐え難いことだった」

ボノはアメリカで自由がどのように見られているかを踏まえながら、「どんな自由かだけではなく、手にしているのは誰か」の議論がいまだにあり、際立った個人による象徴的な行為から進歩がもたらされることはもはやないと述べている。

「私は象徴的な振る舞いや詩的な振る舞いがいまだに好きだ。突き上げられた拳、叫び声、消えないイメージ。今もそうしたものは重要だと思う。けれど、20年間以上、私はシンボリズムよりもアクティヴィズムを優先してきた。月に一度は家に極めて重要な問題に関する署名依頼が届く。でも、そんなに署名することはない。最近はドラマティックであることよりも具体的であること、苦闘するよりも組織化することに重きを置いている」

「何が有効なのかを知りたい。パンチを放つなら当たるようにしたい。若い頃は熱狂を楽しんだりもした。でも、今は劣勢からでも不公正に対して使えるような戦略や戦術のほうが面白いと思っている」

「そして結局のところ、物事を変えるのは明快であろうとなかろうとシンガーのような個人ではない。ジュビリー2000やONEキャンペーンのようにストリートから連邦議事堂、議会、G8会合の回廊にまで達する活動のほうなんだ」

ボノは「世界の至る場所で健康と人道が危機に晒されている中で」自由を達成する方法について利己的な動機が背後にないアプローチを考えていくことだと述べている。

「今日、自由のための戦いに必要なのは誠実で、断固とした、利己的でない試みになる。長年、引用してきたマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの言葉がある。『道徳において天空の弧は長いけれど、正義へと向かっている』というものだ。今はそうじゃない。正義へと向かわなければならない。ウクライナのことも、スーダンのことも、ガザのことも、中東のことも、世界の至る場所で健康と人道が危機に晒されている中で、そうすることでやっと壁を取り壊すことができるんだ」

ボノはアメリカの大統領自由勲章を受章したことを受けてインスタグラムでは次のように述べている。「バイデン大統領に感謝します。バンドのフロントマンというのは謙虚になれませんが、今日は謙虚になってしまいます。ロックンロールは私に自由と自由を得るためにもっと大変な戦いを強いられてきた人たちとともに取り組む特権をくれました。ジ・エッジ、アダム・クレイトン、ラリー・マレン・ジュニアといったバンドメイトに捧げたいと思います。彼らがいなければ、私は自分の声を見つけることはなかったでしょう」

先日、U2のギタリストであるジ・エッジはドラマーのラリー・マレン・ジュニアとスタジオに入ったことを明かしている。

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