オジー・オズボーンは健康問題への懸念が寄せられる中でブラック・サバスの最後のライヴに対する意気込みを語っている。
オジー・オズボーンは2019年の転倒で脊椎損傷が悪化することになり、複数の手術を行ったほか、肺炎と長年の感染症に加え、パーキンソン病も抱えるなど、様々な健康問題に直面している。
ブラック・サバスの最後のライヴは「バック・トゥ・ザ・ビギニング」と題して7月5日にバーミンガムのヴィラ・パークで開催される予定となっており、ライヴにはメタリカ、スレイヤー、スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン、ゴジラ、コーン、アンスラックスらも出演する。
今回、バンド・メンバーと共に受けた『ガーディアン』紙のインタヴューでオジー・オズボーンは健康な状態でライヴをやることを目標にしていると語っている。
「出るつもりだよ。最善を尽くすつもりだ」とオジー・オズボーンは語っている。「登場するしかないだろ」
オジー・オズボーンは次のように続けている。「昔は2時間のステージをやって、走り回ったり、飛び回ったりしていた。今はそんなに走り回ったり、飛び回ったりすることはできないと思う。座っているかもしれない」
「それぞれ何曲かしかやらないと思う。『だまされた』なんて思ってほしくないからな。だから、オジー・オズボーンの曲にしても、ブラック・サバスの曲にしても、数曲をやる予定なんだ」
先日、トゥールのフロントマンであるメイナード・ジェームス・キーナンはオジー・オズボーンがブラック・サバスの最後のライヴに出演することへの懸念を語っていた。
「ここにきても『みんな参加するよ。彼ならやってくれるはずだ』と言うにはためらわれる感じなんだよ。ステージに立たせて曲をやってもらうには、どんな現代の奇跡が必要になるかも分からないけど、まあ、かなり挑戦にはなるだろうね。参加できて光栄だけど、最悪の事態も想定している。でも、最高のことになるのを願っているんだけどね」
健康問題が与える心理的な影響についてオジー・オズボーンは『ガーディアン』紙に次のように語っている。「明日の朝、目が覚めてみると、別の部分が悪くなっていたとする。そうすると、これが終わることはないのかと思い始めるんだ」しかし、オジー・オズボーンは最後のコンサートが「朝起きる理由を与えてくれるもの」として妻のシャロン・オズボーンが考えてくれたと続けている。
「バック・トゥ・ザ・ビギニング」は、オジー・オズボーン、ギタリストのトニー・アイオミ、ベーシストのギーザー・バトラー、ドラマーのビル・ワードという結成メンバーによるラインナップで20年ぶりにライヴを行うものとなっている。
今年2月、ヴィラ・パークでトニー・アイオミと共に『NME』のインタヴューを受けた妻のシャロン・オズボーンはオジー・オズボーンは「本当に元気だ」と説明している。
オジー・オズボーンの健康状態についてシャロン・オズボーンは次のように続けている。「みんなも知っている通り、彼はパーキンソン病を抱えている。でも、彼は本当に元気で、声に影響はないわ」
トニー・アイオミはブラック・サバスのライヴが「彼にとってもいいはずだ」と語っている。「そのためにやると言ってもいい。彼は外に出て、何かをやりたがっているんだよ」
シャロン・オズボーンは次のように続けている。「彼はファンに二度と感謝を伝える機会がないものだと思っていた。『信じられない人生をありがとう』と言いたかったのよ」