エドワード・ヤン監督の傑作『ヤンヤン 夏の想い出』、25年の時を経て4Kレストア版でカンヌに帰還

ヤンヤン 夏の想い出

2000年に公開され、米「ハリウッド・リポーター」の批評家が選ぶ21世紀の映画ベストワンにも選出されるほど、今なお世界中の映画ファンと批評家から熱狂的な支持を受けているエドワード・ヤン監督の名作『ヤンヤン 夏の想い出』が、25年ぶりに4Kレストア版としてスクリーンによみがえる。今回のレストア版は、2025年カンヌ国際映画祭カンヌクラシック部門のオープニング作品として上映されるとともに、日本国内でも初公開されることが決定した。

台湾ニューシネマの巨匠として知られるエドワード・ヤンは、1982年の『光陰的故事』で監督デビュー後、『台北ストーリー』(1985)、『恐怖分子』(1986)、『クー嶺街少年殺人事件』(1991)といった傑作を世に送り出し、国際的な評価を確立した。そして彼の“最後の完成作”として知られる『ヤンヤン 夏の想い出』は、2000年に開催された第53回カンヌ国際映画祭にて監督賞を受賞。その後アメリカ、フランスをはじめとする欧米各国で高い評価を受け、今日まで世界中のフィルムメーカーや映画ファンに影響を与え続けている。2000年の公開時、エドワード・ヤンはこの作品について次のように語っている。

「人生で起きるいくつかのことは、数学の1+2と同じくらいとても簡単である。私は1980年にフランスのリベラシオン紙が、カンヌ特集の付録として世界中の映画監督達に問うた『あなたは、なぜ映画を撮るのですか?』というシンプルな質問を思い出す。私の答えも、その質問と同じくらいシンプルだった――『多くを語らなくてすむから』。映画監督が語る最高の言葉とは、映画の表面ではなく、内側に存在するもののはずだ。この映画は、人生における1+2と同じくらいにとてもシンプルである。私は観客に、まるでただの友だちと一緒にいたかのような気分を味わってほしい。もし観客が”一人の映画監督”に出会ったような印象を持って映画を見終わったとしたら、私はこの映画は失敗作だったと思う」

去りゆく命と生まれ来る命、そしてそのはざまで揺れ動く人々の日常を静かに、そして優しく見つめた本作は、ヤン監督の集大成とも言える感動作。今回の4Kレストアによって、より一層深みを増した映像表現が、あらためて観る者の心を打つだろう。不朽の名作に再び出会えるこの機会は、映画史に刻まれた金字塔をスクリーンで体験する、極めて貴重なものとなりそうだ。

ヤンヤン 夏の想い出

〔スタッフ〕
監督・脚本:エドワード・ヤン
プロデューサー:河井真也、附田斉子
アソシエイト・プロデューサー:ユー・ウェイエン、久保田修
撮影:ヤン・ウェイハン
照明:リー・ロンユー
編集:チェン・ポーウェン
録音:ドゥ・ドゥーツ
美術・音楽:ペン・カイリー

〔キャスト〕
ウー・ニエンジェン
エレン・ジン
イッセー尾形
ジョナサン・チャン
ケリー・リー

2000年/台湾・日本合作映画/173分
©1+2 Seisaku Iinkai
配給:ポニーキャニオン

映画公式サイト:https://yi-yi.jp

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