アイアン・メイデンのマネージャーはライヴで携帯電話を使うファンに対して「腕が痛くなるだけとなることを」願うと述べている。
アイアン・メイデンの「ラン・フォー・ユア・ライヴス」ツアーは5月27日にハンガリーのブダペストで開幕しており、コペンハーゲン、ストックホルム、バーミンガム、マンチェスター、ロンドンなどで公演が行われる。
マネージャーのロン・スモールウッドはツアーの開幕直前にライヴで携帯電話のカメラの使用を控えるように呼びかける投稿を行っていた。「電話を手放して、『ラン・フォー・ユア・ライヴス!』の準備をしよう」と題された文章でロン・スモールウッドは「直にライヴを楽しんでほしい」と訴えていた。
ロン・スモールウッドは「多くの曲が80年代当時に初めて演奏された時のような」ライヴを体験してほしいと述べている。
今回、ロン・スモールウッドはブダペスト公演後、インスタグラムで次のように述べている。「スマートフォンをしまったまま、バンドと他のファンを尊重して、ライヴを意図された通りに体験してくれた皆さんに大きな感謝を。私たちと共に同じ空間にいました。それは私たちにとって大きな励みとなり、バンドも大変感謝しています」
「邪魔がない形でみなさんを見られるほうがメンバーにとってはずっとよく、気が散ることなく彼らを駆り立てることになります。自己中心的な少数派が動画を撮り続けたことについては腕が痛くなるだけとなることを願っています」
「でも、それも少数で、ファンからの支持、特にPAより前のフロアエリアで明日のプラハ公演以降も続いていくことを願っています。前にも言った通り、素晴らしい夜の記念に素早く写真を撮ることは構いませんが、それ以外は電話をポケットに入れておいてください」
今回のツアーはバンドの50周年を記念して、初期の9作からだけで構成されたセットリストを演奏するもので、ブルース・ディッキンソンは「これまでに演奏したことない曲を演奏する」ことを予告していた。
ツアーは一過性脳虚血発作を患い、右側の肩から下が部分的に麻痺が残る形となって、引退を発表したニコ・マクブレインに代わって、サイモン・ドーソンがデビューする機会ともなっている。
アイアン・メイデンについてはバンドの50周年を記念してドキュメンタリーが製作されることも決定している。ドキュメンタリーには昨年66歳で亡くなった元フロントマンのポール・ディアノの最後のインタヴューも収録される。