ビリー・ジョエルは自身の病状について伝言を託して、「死ぬつもりはない」と伝えている。
76歳のビリー・ジョエルは正常圧水頭症と診断されたことを受けて、予定されていたツアー日程をすべてキャンセルしている。
コンサートの中止の発表と共にビリー・ジョエルは「最近のコンサート・パフォーマンスによって悪化し、聴覚、視覚、平衡感覚に問題が生じた」と述べていた。
今回、ビリー・ジョエルの友人であるハワード・スターンは衛星ラジオ局「シリウスXM」の自身の番組でアーティストからの短いメッセージを伝えている。
「ビリー・ジョエルと2週間前に会ったんだ。一緒にディナーを共にしたよ」とハワード・スターンは語っている。「彼は元気だった。問題もあるけれど、彼が言っていたのは『伝えてもらいたいことがあって、死ぬつもりはないんだ』ということだった。彼としてはそれをみんなに知ってほしかったみたいだね」
「医療面ではいくつか対処しなきゃいけないことがあるけど、楽しそうだったよ。妻たちと素晴らしい時間を過ごして、素晴らしい会話もさせてもらった。ギターでクラシックの曲を弾くのに凝っていることを伝えたら、彼は顔を明るくしていた。彼も好きなことだからね」
ハワード・スターンは次のように続けている。「あの日は5月9日の彼の誕生日だったから、ギターを持っていって、“Happy Birthday”を彼に歌ったんだ」
先日、ビリー・ジョエルの娘であるアレクサ・レイ・ジョエルは父親の容態について「体力を回復していくために継続的な理学療法治療を受けながら、全快に向けて全力を尽くしている」と述べていた。
アレクサ・レイ・ジョエルは父親について「私が知る中で最も強靭で復活力のある人物」と評して、病気を発表してからファンが示してくれた「真の気遣い、共感、思いやり」に感謝している。
ビリー・ジョエルの妻であるアレクシス・ロデリックも「回復する見込み」だとして、「今後みなさんに会えるのを楽しみにしている」と述べている。
「素晴らしい治療と迅速な診断に感謝しています。ビリー・ジョエルは多くの人に愛されていますが、私たちにとっては世界の中心にいる夫であり、父親です」
ビリー・ジョエルについては新たなドキュメンタリー作品がトライベッカ映画祭のオープニング作品になることが決定している。『ビリー・ジョエル:アンド・ソー・イット・ゴーズ』と題された作品はスーザン・ルーシーとジェシカ・レヴィンが監督しており、「彼の曲作りの原動力となった愛、喪失、個人的な葛藤を探る」ものとなっている。