デヴィッド・ボウイとミック・ジャガーは“Dancing In The Street”がリリースから40周年を迎えることを受けて、ホワイトの限定アナログ盤がリリースされることが決定している。
デヴィッド・ボウイとミック・ジャガーは1985年にライヴ・エイドの資金を募るためにマーヴィン・ゲイ、ウィリアム・スティーヴンソン、アイヴィ・ジョー・ハンターが作曲した“Dancing In The Street”をカヴァーしている。ミュージック・ビデオはライヴ・エイドでデヴィッド・ボウイがステージに上がる直前に上映されている。
“Dancing In The Street”はライヴ・エイド後の1985年8月27日にリリースされており、全英シングル・チャートで4週間1位を獲得して、全米シングル・チャートで最高位7位を記録している。
リリースから40周年を迎えることを受けてパーロフォンは8月29日にホワイトの限定アナログ盤で再発することを発表している。
今回のリマスター音源によるアナログ盤は“Dancing In The Street”のすべてのミックスが初めて収録されるとのことで、小売価格の30%がバンド・エイド・チャリタブル・トラストに寄付される。
今回の発表に合わせてミュージック・ビデオの4Kヴァージョンも公開されている。
ミック・ジャガーは今回のリリースに際して次のように振り返っている。「スタジオでのレコーディングも、ミュージック・ビデオの撮影も1日でやったんだけど、“Dancing In The Street”では二人ともよく笑っていた。よくぞできたと思うよ」
「ミュージック・ビデオは今観ても愉快だ。大袈裟にやって、お互いの動きを真似していたんだ。協力しながら作ったんだよ。デヴィッドと私が何かでコラボレーションしたのはあの時だけだった。それが本当に残念だよ」
当初はロンドン会場のデヴィッド・ボウイとフィラデルフィア会場のミック・ジャガーでライヴ・エイドでもライヴを披露する予定だったが、衛星の繋がりで0.5秒のディレイがあることから実現しなかった。そのため、デヴィッド・ボウイとミック・ジャガーはロンドンのウェストサイド・スタジオで13時間でミュージック・ビデオを撮影している。
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デヴィッド・ボウイは“Dancing In The Street”について当時次のように語っている。「木曜の夜に考えながら、いろいろ昔の曲を聴いていたんだけど、“Dancing In The Street”が二人ともよく知っている曲だったんだよ。それで土曜日の19時から23時までスタジオに入ってレコーディングをして、その後、ドックランズに行って、夜通しでミュージック・ビデオを撮影した。全部で10時間くらいだったんじゃないかな。すごかったよ」
ライヴ・エイドについてデヴィッド・ボウイは次のように続けている。「お金を寄付してくれた全員が本当のヒーローだよ。だって、自分が駆けつけて曲を歌うのは簡単なことで、みんなに見返りもないのにお金を出してもらうことのほうが難しいことだからね」