デヴィッド・ボウイは人類初の月面着陸から50周年を迎えたことを記念して、同じく50周年を迎えた名曲“Space Oddity”の新たなミュージック・ビデオが公開されている。
ティム・ポープが監督を手掛けたこのビデオはデヴィッド・ボウイの公式サイトで公開されており、ビデオにはデヴィッド・ボウイが50歳の誕生日を記念して1997年にマディソン・スクウェア・ガーデンで行ったコンサートで撮影されたこれまで未公開だった映像のほか、1990年代に「サウンド&ビジョン」ツアーのために制作されたスタジオ映像が使用されている。
公開された“Space Oddity”の新たなミュージック・ビデオはこちらから。
「月面着陸を祝福して歌っている今のデヴィッドの姿を想像してしまった。言葉にならないよ」とユーザーの一人はコメントしているほか、別のユーザーは次のようにコメントしている。「素晴らしい。完璧だよ。涙が出てくるけど、同時に笑顔にもなれる」
米『ローリング・ストーン』誌によれば、このビデオは現地時間7月20日にワシントンDCのケネディ・センター・コンサート・ホールで開催されたNASAのイベントで初公開されたという。
“Space Oddity”はニール・アームストロングとバズ・オルドリンが人類として初めて月面着陸を果たす1969年7月20日の数日前となる、同年の7月11日にリリースされている。BBCは当時、月面着陸の特集番組などで同曲をそのテーマ曲として流していた。
しかしながら、デヴィッド・ボウイは同曲が月面着陸と関連付けられたことに完全には満足していなかったようで、「きっと誰も歌詞なんて聴いていないんじゃないかな!」と後のインタヴューで語っている。
今回公開された音源は“Space Oddity”のトニー・ヴィスコンティによる2019年最新ミックス音源となっており、7月12日にリリースされた“Space Oddity”の2枚組7インチ・シングル・ボックスに収録されている。このシングル・ボックスにはオリジナルのB面曲“Wild Eyed Boy from Freecloud”の新ヴァージョンも収録されている。
先日、玩具メーカーのマテル社は“Space Oddity”のリリース50周年を記念して、デヴィッド・ボウイ仕様のバービー人形を発売することを発表している。