バッド・カンパニーやモット・ザ・フープルのギタリストとして活動したミック・ラルフスが亡くなった。享年81歳だった。
訃報はミック・ラルフスのパブリシストによって発表されている。「バッド・カンパニーやモット・ザ・フープルといったアイコニックなロック・バンドで、影響を与えたギタリスト/ソングライター/結成メンバーとして活動したミック・ラルフスが享年81歳で亡くなりました」
「彼は生涯の伴侶であるスージー・チャヴァス、2人の子ども、3人の義理の子供、そして愛するバンドメイトであるポール・ロジャースやサイモン・カークを残して亡くなりました。彼は世界各国に多くの献身的なファンと友人も残すことになりました」
ポール・ロジャースは以下のコメントを寄せている。「私たちのミック・ラルフスが亡くなって、私の心は地に落ちました。彼は他に例を見ない曲と思い出を残してくれました。彼は友人であり、ソングライティングのパートナーであり、最高のユーモアのセンスを持った多才な素晴らしいギタリストでした。数日前に最後の会話で笑い合いましたが、最後になるとは思っていませんでした。ミック・ラルフスのたくさんの思い出が今後も笑顔を生み出してくれるでしょう。彼を愛した人全員、特に彼が本当に愛したスージーにお悔やみを申し上げます。天国で会おう」
ドラマーのサイモン・カークは次のように述べている。「彼は親愛なる友人にして素晴らしいソングライターで、他に例を見ないギタリストでした。彼は深く惜しまれることになるでしょう」
ミック・ラルフスは1969年に当初はドック・トーマス・グループという名前でモット・ザ・フープルを結成している。ミック・ラルフスはモット・ザ・フープルによる最初の6枚のアルバムに参加しており、デヴィッド・ボウイが手掛けた“All the Young Dudes”は代表曲となっている。
1973年にミック・ラルフスはモット・ザ・フープルを脱退して、ポール・ロジャース、サイモン・カーク、ベーシストのボズ・バレルと共にバッド・カンパニーを結成している。バッド・カンパニーは70年代を通して一連のアルバムを発表して、“Can’t Get Enough”、“Feel Like Makin’ Love”、“Rock ‘n’ Roll Fantasy”といったヒット曲を生み出している。1982年にバンドは解散するが、1986年に再結成している。
ミック・ラルフスは脳卒中を患い、左半身の麻痺を理由に2016年にバッド・カンパニーを脱退している。バッド・カンパニーは2019年に活動を終えるまで、その後も3年間活動を続けていた。
バッド・カンパニーは今年2025年にロックの殿堂入りを果たすことが発表されている。モット・ザ・フープルは2019年にロックの殿堂入りを果たしている。