U2、イスラエルとパレスチナの紛争について声明を発表

U2はイスラエルとパレスチナの紛争について声明を発表して、ボノはベンヤミン・ネタニヤフ政権の軍事行動について「今や未知の領域のように感じられる」と述べている。

2023年10月7日にハマスがノヴァ・ミュージック・フェスティバルでイスラエル市民を襲撃して1100人を超える人々が亡くなり、250人が人質にとられて以降、国連の人権専門家や国際連合の組織はイスラエルの軍事行動がジェノサイドに該当すると認定している。国際司法裁判所もジェノサイドという主張を認めている。

ハマスの運営する保健省によると、ガザでは2023年10月以降に6万1000人以上が亡くなったと発表されている。イスラエルはパレスチナでの状況をジェノサイドとみなすことを一貫して否定しており、戦争犯罪に加担していないと主張している。

今年5月にアイヴァー・ノヴェロ賞の授賞式でU2のフロントマンであるボノはハマスとベンヤミン・ネタニヤフ首相の両方を批判して、ベンヤミン・ネタニヤフ首相については「極右の原理主義者」と評していた。

今回、現地時間8月10日にU2の4人のメンバーはイスラエルとパレスチナの紛争に関する個人的な見解を表明している。ボノは改めてハマスについて「極悪非道」にして「邪悪」だとしながら、イスラエル政府については「疑いなく断固として非難に値する」と述べている。

「ネタニヤフ首相とその極右政権が、ガザ地区やヨルダン川西岸のパレスチナの人々に加えてきた残虐行為にはいかなる正当化の余地もありません。10月7日以降だけでなく、その前から行われてきましたが、今目にしている邪悪な無法行為は今や未知の領域のように感じられます」

10月9日、イスラエル政権はガザ市の完全掌握を目指す地上攻撃を承認しており、この動きについてボノは「ほとんどの識者はこの動きをガザの植民地化の婉曲表現だと理解しています」と述べている。

「私たちはガザ地区の残りの地域……そしてヨルダン川西岸地区も次の標的になることが分かっています」とボノは続けている。「一体、何世紀にいるのでしょう? 世界においてこうした極右思想は終わっていないのでしょうか? 世界大戦、千年王国説……そうしたところで終わってきたことを私たちは知っています」

ボノは次のように続けている。「イスラエルの存在する権利を長年信じて、2国家解決を支持してきた人間として、耳を傾けてくれるすべての人にネタニヤフ首相の不道徳な行為を非難していることを明確にしておきたいと思います。そして、両陣営の敵対行為停止を訴えてきたすべての人々に賛同します」

2023年10月のハマスによる攻撃以降、ボノはラスベガス公演で犠牲者に追悼の意を表してきた。ボノは“Pride (In the Name of Love)”を犠牲者に捧げて、紛争の非暴力的な解決を求めていた。

今年1月、ボノは『ジ・アトランティック』誌に論説を寄稿して、「世界の至る場所で健康と人道が危機に晒されている中で」自由を提唱する方法についても自身の見解を述べていた。

ジ・エッジはコメントで次のように述べている。「正義なくして平和はあり得ません。認識なくして和平はあり得ません。過去を繰り返すのを拒否しなければ、未来はありません。平和への道は困難でしょう。しかし、歩み始めるのに遅すぎることも早すぎることもないのです」

ベーシストのアダム・クレイトンは「この戦争において民間人の命を守ることは一つの選択だ」と述べ、ドラマーのラリー・マレン・ジュニアは次のように続けている。「この無作法を変える力はイスラエルの手にあります。間違いなくイスラエルの存在する権利を支持していますが、パレスチナ人も同等の権利と自らの国家を持つべきだと考えています。沈黙は誰の利益にもなりません」

ブラーのフロントマンであるデーモン・アルバーンもガザで起こっていることについて「ジェノサイド」と評して、「パレスチナの人々の存在を否定することはできない」と語っている。

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