Paul McCartney、観てもいないライヴを酷評された仕返しの手口が明らかに

Wings

ポール・マッカートニーはかつてウイングスのライヴに辛辣なレヴューを書いたジャーナリストに仕返しをするために赤ちゃんのうんちを送りつけたことが明らかになっている。

この逸話は、ポール・マッカートニーがザ・ビートルズの巨大な成功の後、1971年にリンダ・マッカートニー、デニー・レインと共に結成したウイングスについて語られた新刊『ウイングス:ザ・ストーリー・オブ・ア・バンド・オン・ザ・ラン』で明らかにされている。

11月4日に刊行された本書にはウイングス時代の150点近い写真も掲載されるとのことで、ポール・マッカートニーによる日記の抜粋、手書きの歌詞なども掲載されている。本書ではリンダ・マッカートニー、デニー・レイン、メアリー・マッカートニー、ステラ・マッカートニー、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、ジョージ・マーティン、ショーン・オノ・レノン、クリッシー・ハインド、ダスティン・ホフマン、ツイッギー、ウイングスのメンバーらによる逸話も紹介されている。

そうした逸話の一つとしてドラマーのデニー・セイウェルはライブを観たと嘘をついたジャーナリストによるものも含め、相当数の否定的なレヴューを書かれてきたことについて語っている。

デニー・セイウェルは70年代初頭、ウイングスのツアーにライターが短期間同行した時のことを振り返っている。そのライターは、彼らのライヴをレヴューするのではなく、ポール・マッカートニーが家族を連れてツアーに参加する様子を記事にすると言っていたという。

デニー・セイウェルは次のように語っている。「彼をサウンドチェックに連れていき、バックステージにも入れて、バスにも乗せた。私たちの生活ぶりを見てもらったんだ。けれど、彼はコンサートに来なかった。飛行機で家に帰ったんだ」

しかし、1週間後に来てもいないライヴのレヴューが書かれていて、メンバーは驚くことになったという。「そして彼は酷評したんだ。何もかもだった。その暮らしも旅路もサウンドもね」とデニー・セイウェルは語り、ポール・マッカートニーとリンダ・マッカートニーは型破りな仕返しの方法を思いついたと振り返っている。「ステラ・マッカートニーは当時赤ちゃんだったから、ポール・マッカートニーとリンダ・マッカートニーは泊まっていたホテルの小さなプラスチックの石鹸皿を使って、ステラのうんちをそこに入れて、梱包して、送りつけたんだよ」

「話したかったんだよね。この事実を知られたかったのか、そうでなかったのかはどうでもいい。がさつなイギリスの記者に対する完璧な仕返しだと思ったんだ」

ステラ・マッカートニーはその後ファッション・デザイナーとなり、自身のブランドを立ち上げ、1997年から2001年まではクロエのクリエイティヴ・ディレクターを務めている。

ステラ・マッカートニーは書籍の中でデザインへの情熱は両親に由来し、「いつもアーカイヴにある両親の写真を見ていた」と語っている。

「セントラル・セント・マーチンズでの卒業制作展、クロエでの仕事、そして今やっている私の仕事も両親のスタイルに影響を受けています」とステラ・マッカートニーはかつて『USAトゥデイ』紙に語っている。「そうしたものがあったのは本当に幸運でしたし、未来の世代のためにそうしたものを守っている感じがあるのです」

書籍『ウイングス:ザ・ストーリー・オブ・ア・バンド・オン・ザ・ラン』はアルバムを通してバンドが与えた影響を探り、キャリアを通してラインナップの変遷を追ったものとなり、ナイジェリアで強盗に襲われた時やイギリスの大学のホールにサプライズで登場した時など、様々なエピソードが披露され、“Let ‘Em In”、“Live And Let Die”、“Band On The Run”といった名曲が書かれた時のことも振り返る内容となっている。

ポール・マッカートニーは刊行発表時に本書について次のように語っている。「この本を通してウイングスの頃に戻って、僕らの向こう見ずな冒険の一部を追体験できることをとても嬉しく思うよ」

「ザ・ビートルズの後、一からスタートするなんてクレイジーだと感じたこともあった。難しい時期もあったし、自分の決断に疑問を感じることも度々だった。でも、状況がよくなっていくにつれて、『よし。これはいいぞ』と思えるようになった。ウイングスはいいバンドになれると証明したんだ。ザ・ビートルズと同じように大勢の観客の前で演奏して、違った形で影響を与えることになったわけだけど、すごく楽しかったよ」

ポール・マッカートニーは自らの監修によるウイングスのアンソロジー・コレクションが11月7日にリリースされることも決定している。

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