Def Leppardのヴィヴィアン・キャンベル、ロックの殿堂入りを果たす感慨について語る

Def Leppard

デフ・レパードのギタリストであるヴィヴィアン・キャンベルはバンドがロックの殿堂入りを果たすことについて改めて言及している。

デフ・レパードは今年、レディオヘッドやジャネット・ジャクソン、ザ・キュアー、スティーヴィー・ニックス、ロキシー・ミュージック、ザ・ゾンビーズと共にロックの殿堂入りを果たすことが発表されている。

ヴィヴィアン・キャンベルはドイツの音楽サイト「メタル・ワニ」のインタヴューに応じて、バンドがロックの殿堂入りを果たすことについて語っている。

「僕らが長い時間をかけて考えていたようなものではないことは確かだね」とヴィヴィアン・キャンベルはロックの殿堂入りについて語っている。「けど、実際に現実になってみると、『かなりクールだな』って思ったんだ。時間と共に振り返ってみて、このことにもっと浸ってみると、『ああ、これって本当にクールだ』って思えるんだよ。大人になれたような気がするね。正直に言って、これは僕たちに相応しいものだと思っているんだ。バンドは遺産を残したわけだからさ」

「バンドとして40年一緒にいて、とてつもない数の作品を作って、世界中で何百万枚ものアルバムを売ってきたわけでね。僕らはこれからも、自分たちの作品や公演に磨きをかけていくつもりだよ。けどまあ、さっきも言ったようにこれは僕らが長い時間を費やして考えていたようなことではないからさ。僕らに一番響いていることの一つとして、ファンからの投票を一番多く集めたという事実があってね。それは本当に心に響いているんだ。僕らにとってはとても重要なことでさ。ファンの人たちは、これまでずっとデフ・レパードに忠実でいてくれたんだからね」

「僕らがずっと重点を置いていたのは、そういうことなんだ。自分たちのファンベースを満足させて、できる限りの素晴らしい公演をやって、できる限り最高の音楽を作るっていうさ。最高の曲を書いて、最高のアルバムを作って、最高のライヴをやって、最高の歌声を届ける。あらゆる側面を磨いていくっていうね」

ヴィヴィアン・キャンベルは次のように続けている。「業界から認めてもらえたという点について言うと、僕はずっとデフ・レパードが隅に追いやられてきて、無視されてきたと感じていてね。それはバンドに加入する前から感じていたことなんだけどさ。僕はデフ・レパードの結成当初からファンだったんだよ。デフ・レパードの初めてのCDとして、“Wasted”のシングル盤を買った時のことを覚えているよ」

「それ以来、すべてのアルバムを買っていたんだ。僕はジョー(・エリオット/ヴォーカル)から加入の誘いを電話でもらうよりも前からデフ・レパードのファンだったんだ。面白いことに、僕はデフ・レパードに入るよりも前から、バンドを外から見る視点を持っていてね。1987年に『ヒステリア』がリリースされた時に愕然としたことを覚えているよ。グラミー賞を取らなかったどころか、ノミネートすらされなかったことにね。今じゃ史上最も売れたアルバムの一枚になって、多くの点でランドマークのようなアルバムになっているわけだけどさ。業界からは完全に無視されていたんだ」

「僕の中ではそういうイメージがついてしまっているんだよね。音楽業界の賞については個人的には信用してないし、グラミー賞やゴールド・ディスクをたくさん壁に飾るよりも、ファンベースがあることのほうが遥かに意味のあることだと思っているんだ。僕らはミュージシャンであり、クリエイティヴな集団なわけでさ。曲を書いてアルバムをレコーディングして、それを世に出して、それが人々と共鳴することもあるし、実を結ばずに枯れてしまうことだってある」

「けど、僕にとっての一番の報酬は、音楽そのものの美しさや、美しいものを作ってそれを毎晩ライヴでやることにあるんだ。個人的には、人々にもたらす喜びを見ることが何よりの報酬なんだ。けどまあ、さっきも言ったように、こういう風に認められた時には、『おお、こいつはクールだ。子供たちに自慢できるぞ』って思えるわけでさ。子供たちが反抗的に言い返してくるような時があっても、『おい、父さんはロックの殿堂入りしてるんだぞ。そういう口の利き方をするんじゃない』って言えるだろ」

34回目となるロックの殿堂入りの式典は2019年3月29日にブルックリンのバークレイズ・センターで開催される。

ロックの殿堂の候補となる資格については初めての商業的音源のリリースから25年が経過したアーティストとなっており、史上最も売れたロックンバードの一つであるデフ・レパードは2004年から殿堂入りの候補になる資格を有していた。

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