Morrissey、自身を批判する『ガーディアン』紙を偽善者だと語る

Morrissey

モリッシーは自身のウェブサイト「morrisseycentral.com」に自身の甥であるサム・エスティ・レイナーと行ったインタヴューを掲載して、その中で自身に向けられている批判に言及している。

モリッシーは先日「ザ・トゥナイト・ショウ・スターリング・ジミー・ファロン」に反イスラムを掲げる政党のフォー・ブリテンのバッジを着けて出演したことで批判を浴びている。

モリッシーはその後、ニュー・アルバム『カリフォルニア・サン』のポスターがリヴァプールのマージーレールから撤去されたほか、世界最古のレコード・ショップはモリッシーの作品の販売を取り止めている。

モリッシーは自身を批判する記事を発表している『ガーディアン』紙を訴えようとは思わないのかと訊かれると、次のように語っている。「エンタテイナーと呼ばれる者として、どうやら僕には人権がないみたいなんだ。自分を『外の世界』に置かなければいけないわけでね。もし僕が郵便局員だったら、今頃は『ガーディアン』に嫌がらせの裁判で勝訴して、賠償金として1000万ポンドくらい受け取っているはずだよ」

彼は次のように続けている。「『ガーディアン』はミュージシャンたちに僕と働かないように呼びかけ、容赦のない嫌がらせで困らせてきた。昨今の刃物の犯罪件数の増加だったり、硫酸をかけられる事件が起きていたりするのを見ると、『ガーディアン』はもう少しモラルを持ったほうがいいと思うよ。けど、そんなのはありえないんだ。もしも『ガーディアン』の暴政が原因で僕が身体的に傷つけられることがあったとしたら、あそこの従業員たちは歓声を上げるんだろうし、シャンパンを開けることになるんだろうなっていうことが想像できるよ……おぞましいよね。『ガーディアン』は自分たちのことを政党だと信じてやまないんだ」

同じインタヴューの中でサム・エスティ・レイナーはモリッシーに彼の政治的な立場についても質問している。モリッシーはイギリス独立党やブレグジット党、その党首であるナイジェル・ファラージを支持したことは「一度もない」としながらも、ナイジェル・ファラージであれば「言うまでもなく、いい首相になるはず」だと語っている。

モリッシーは続けて、フォー・ブリテンを支持しているかと言う質問には「もちろん」と答えた上で次のように語っている。「UKはいまや憎しみに満ちた危険な場所になっている。今の僕たちには狂ったような現状に待ったをかけ、全員を代弁してくれるような人が必要なんだ。(フォー・ブリテンの党首である)アン・マリー・ウォーターズはそういう人だと思う。彼女はとても頭がいいし、この国に多大なる忠誠心を持っている。彼女はとても魅力的な人で、時にものすごく愉快な人でもあるんだ」

人種差別主義者だと呼ばれていることについては次のように語っている。「今のイギリスで誰かに人種差別主義者だっていう時には、言葉のレパートリーがなくなったことを意味するんだ。議論を終わらせて、そこからズラかるための言葉なんだよ。いまやその言葉は何の意味もなしていない。究極的には誰もが自分自身の人種のほうが好きなわけでね……そうなると、全員が人種差別主義者だっていうことになるのかい?」

同じインタヴューの中で、モリッシーはかつてアドルフ・ヒトラーやファシズムへの興味を公言していたデヴィッド・ボウイについても言及して次のように語っている。「この前、誰かがデヴィッド・ボウイの有名な『イングランドはファシストの政府から恩恵を受けていた』っていう発言に言及していたんだけどさ。彼はヒトラーへの敬意も示していたし、ヒトラーがミック・ジャガーと同じくらいスタイリッシュだとも語っていた。それから、いかにUKが『完全なる右翼のリーダー』を必要としているかについても語っていた。僕がそれを言ったらどうなるか、想像できるかい?」

「そうは言ってももちろん、僕は何度もデヴィッド・ボウイと話したことがあるけど、彼は人種差別主義者とは遠く離れた存在だ。彼はヒトラーの地下壕を訪れたことがあるとも語っていたけど、『ガーディアン』にデヴィッド・ボウイのアルバムを持っている人たちは何人いるのだろうね? きっと全員が持っているよ! 偽善者だよね」

モリッシーは政治やヴェジタリアン、音楽についての多岐にわたったインタヴューの中で、1980年代に口論を行っていたことで知られるザ・キュアーのロバート・スミスに謝罪がしたいとも述べている。

「35年前に僕は彼にひどいことを言ってしまったんだ……けど、それは本気じゃなかった」とモリッシーは語っている。「僕は(学園を舞台にしたイギリスのドラマである)『グランジヒル』のようになってしまっていただけなんだ。何でもトゥレット症候群のせいにできるのはありがたいね」

モリッシーが政治的な発言をめぐって物議を醸すのは今回が初めてではない。モリッシーは2018年、物議を醸したインタヴューの中で人種差別主義やイスラム教の「ハラル認証」とISISとの関連について語っている。

モリッシーは過去に中国の人々を「亜種」だと語っているほか、ヒトラーについて「左翼」だったと語り、ロンドン市長のサディク・カーンについては「まともに喋ることができない」としている。

モリッシーの発言で物議を醸したものとしては他に、彼は13ヶ月の懲役が言い渡された極右団体の創設者であるトミー・ロビンソンの逮捕について「ショッキング」だと語っているほか、人種差別やファシズムについて「軽蔑する」と綴った声明の中でイスラム教への支持を示している。

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